日本シリーズ2019では完全にソフトバンクに力負けをした我が巨人軍・・・涙
2019年はセ・リーグをなんとか制覇し、交流戦もセ・リーグ唯一の健闘で第三位と力を見せた巨人ですが、原監督も「まだまだ我が軍は途上のチームだ」と言う通り、若手も多く良くも悪くも発展途上のチームです。
2003年の星野阪神の言葉を引用すれば、巨人の大幅な
「血の入れ替え」
が必要なのかもしれません。
そんな巨人の2020年シーズンを迎えるにあたって、FAや新外国人で補いたい補強ポイントを確認し、マッチングする選手もしくは新外国人像を考えてみたいと思います。
2020年巨人の補強ポイント
まずはじめに、2019年の巨人の主なスタメン、ローテーション、リリーフを確認してみましょう。
ポジションと打順別で巨人の補強ポイントを考える
一番 ライト亀井善行 セカンド吉川尚輝
二番 ショート坂本勇人
三番 センター丸佳浩
四番 ファースト&サード岡本和真
五番 ファースト阿部慎之助&大城卓三
六番 レフトゲレーロ
七番 セカンド田中俊、若林、山本
八番 キャッチャー小林、炭谷
といった並びが多かった印象です。
開幕当初は、一番セカンド吉川尚輝がハマって、1年通じて好成績が期待されたのですが、4月中旬の腰痛発生によりそのままシーズン中はリハビリで過ごす事に・・
その後一番打者の迷走はありましたが、攻撃型の亀井選手が一番にハマったので2019年は何とか逃げ切れたかな??
という印象ですが、亀井選手の高齢化と足が使えないという事を考えると、2020年の理想形としては一番に足のある選手を置きたいのが本音なのでは??と思います。
吉川尚輝選手がハマれば、セカンドも安泰ですが、怪我に弱い選手では使う側からすると相当なリスクだと思いますので、吉川尚輝選手は今後バックアップに回る可能性も否めません・・・
外野ですが、レフトを守っているゲレーロ選手ですが、シーズン後半は名伯楽の内田コーチの力で再生されましたが、モチベーションによる感情の起伏が激しく、成績に大きく左右する事、さらに二年契約が切れるという事を考えると、残留は不透明です。
また、ライトは亀井選手がいますが年齢を考えると陽岱鋼選手との併用もしくは若手のポジションになる可能性がありますが、山下選手、加藤選手、松原選手あたりに頑張ってもらいたいところです。
次に内野ですが、サードは岡本和真選手が本格的にチャレンジするという事であれば、大城選手のキャッチャーからのコンバートもあり得るかもしれませんが、できれば外国人など強打者がいた方が良いのでは??と思います。
また、内野手の懸念事項とすれば先程のセカンドのレギュラー級、ショートのバックアップとなるのでは無いでしょうか。
上記の補強ポイントをまとめると、
メモ
- 外野はレフトとライトともにレギュラー級が不足する可能性があり。若手の台頭を望みたいところであるが不透明であり、期待値でしか測れない。
- 内野はセカンドのレギュラー、ショートのバックアップ、ファーストには強打者が欲しいところ。
この点から踏まえると、巨人の補強ポイントを補えるFA選手、外国人選手は・・・
ヤクルトスワローズ ウラディミール・バレンティン 35歳
来年からは外国人枠を外れて日本人扱いとなるFAを有する、今のところソフトバンク有力という説もあるが、年齢と契約年数が最低でも4年を希望しているという高額な年俸がネックの可能性もあり。
ちなみに、FAランクは無しのため、人的補償も発生しません。
千葉ロッテマリーンズ 鈴木大地 30歳
ロッテの顔として、内外野守れる貴重なユーティリティプレーヤー。
FA宣言し、他球団との交渉に乗り出すという中で、巨人が獲得に興味を示しているとの情報もありますが、FAランクはBランクという事で生え抜きのプロテクト外の選手が取られてしまう可能性があります・・・
鈴木選手の事は、ロッテ鈴木大地選手がFA宣言!西武、楽天、巨人、中日と複数球団の争奪戦か?で詳しく書いていますので、参考にして下さい。
中日ドラゴンズ 大島 洋平 33歳
二度目のFA取得、福留孝介と同じく日本生命を経て中日ドラゴンズで不動のセンターとして活躍している大島選手。2019年は最多安打のタイトル、盗塁も30決めるなど大活躍。
中日ドラゴンズとしては、絶対に欠かせない戦力だと言われていますが、最終戦で打順降格など不可解な起用もあり、本人は球団や首脳陣に対して不信感を持っているとの情報もあります。
FA宣言すれば、3年前にも調査を行った巨人が取りに行く可能性は大いにありそうですが、センターには丸佳浩選手がいますので、そうなるとライトという事になるでしょうか・・
ちなみにFAランクはBランクとなります。
2019年10月26日更新
中日ドラゴンズは流出が止まらない??
→ 2019年FA注目選手 大島洋平選手は中日ドラゴンズから移籍するのか?
福岡ソフトバンクホークス 福田秀平 30歳
福岡ソフトバンクホークスのユーティリティプレーヤー、外野の他にファーストもこなしますが、サブプレーヤーの印象も強いです。
レギュラーで使われることのない福岡ソフトバンクホークスよりも、他球団でレギュラーを求めるとなると、移籍の可能性があります。
ちなみにFAランクはお買い得のCランクです。
個人的には、この4名プラスレフトの新外国人もしくはゲレーロ残留による補強になるのかな??と考えますが、一番補強ポイントに合致するのは「大島洋平」選手だと思います。
大島選手が獲得できれば、1番ライトで起用し、高い出塁率と足を使った攻撃が期待出来るのではないかな??と思いますし、今年実現したかった坂本、丸選手への繋ぎがアップするのでは無いでしょうか。
また、新外国人を取るのであれば右打者ではなく左打者のパワーヒッターの獲得で五番バッターを打てるのが条件になりそうです。
この条件に合致するのであればレフトもしくはファーストでの起用が可能になりますが、レフトで起用ならばファーストは大城選手か山下選手の若手枠、ファーストでの起用になればレフトをゲレーロ選手か若手枠とする事も可能になりそうです。
先発ローテーションより補強ポイントを考える
次に、先発ローテーションですが、主な2019年のローテーションですが
あたりになります。
この中で来年も活躍が期待できるのは、
菅野智之、山口俊、CCメルセデス、高橋優貴
の4名??もしくは高橋選手を除く3名かな・・・と。桜井選手は今年は飛躍しましたが、終盤に向けての失速を見ていると、覚醒終了かな??という印象、今村選手は6回を超えられないところに伸びしろがないのかも?ヤングマンは退団・・・
事情からすると、新戦力の台頭が待たれます。
シーズン終盤には新人の戸郷選手が出てきたり、1年通して期待されていた高田萌生、大江竜聖選手の若手両名、リハビリ中の畠世周選手、岩隈久志選手、チーム事情でリリーフで回っていた田口麗斗あたりには期待したいですが、全て未知数です・・・
一方で抑えをしていたデラロサ選手が先発転向の噂もありますので、明るい材料ではありますが、それでも2枚は最低でも補強をしておきたいところです。
この点を踏まえて、FA補強選手を見ていくと
西武ライオンズ 十亀剣選手 31歳
通算50勝の先発、中継ぎが出来る万能なピッチャー、スリークォーターから投げる変則ピッチャーは巨人では希少価値がありそうです。
しかもFAランクはCランクという事で狙い目です。
楽天イーグルス 美馬学 33歳
楽天イーグルスのローテーションピッチャーですが、個人的には年齢がピークアウトのような気がします。
巨人戦では異様に強さを発揮しますが、年間の成績を見ても勝ち星は伸びないし、防御率もいまいちなので報道ほど加熱する事はないのでは??と思ってはいます・・・
ちなみに、FAランクはBランクです。
広島カープ 野村祐輔 30歳
巨人のレギュラーキャッチャーの小林誠司選手と広陵高校出身の同級生バッテリーとして知られる野村選手。
過去にも広島カープから巨人への移籍は多く見られましたし、今年は大竹寛選手の復活もありましたので・・・広島のエース格を引き抜く可能性は十分にあるでしょう。
ちなみにFAランクはBという事で、今年も巨人ファンを悩ましそうな予感です・・・
メモ
- 菅野智之、山口俊と共にエース級の活躍が期待できる体力のある先発型ピッチャーが補強ポイント
リリーフピッチャーはFAよりも新外国人??
次にリリーフピッチャーですが、今年はマシソンがプロ野球を引退、当初守護神を務めていたライアンクックは退団・・と補強は絶対に必要なポジションです。
しかもリリーフエースのデラロサは2020年は先発の可能性があり、余計にリリーフ整備が必要になります。
そこでFAというところで、千葉ロッテマリーンズの守護神益田直也選手の名前も挙がっていますが、個人的には「不要」だと思っています。
他のFA選手との兼ね合いからも、益田選手よりも優先すべき選手はいるはず・・というのが個人的な所見です。
というところで、ドラフト会議では2位で獲得した太田龍選手がいますし、新外国人でも中日ドラゴンズのジョエリー・ロドリゲス獲得も噂されています。
ロドリゲス選手は、最速160キロに迫る豪速球、しかも貴重な左腕。年齢も27歳と若く、これから長く活躍が見込める上、リリーフもしくは抑えでの起用も可能だと思われるので、この選手が獲得出来る見込みならリリーフは補強十分では無いでしょうか。
広島、横浜ともに外国人左腕で豪速球ピッチャーが在籍しており、巨人にも是非とも欲しいタイプのピッチャーですので、頑張って獲得してほしいなぁと願うばかりです。
メモ
- 他球団に負けない豪腕左腕、パワーピッチャーのリリーフエースが補強ポイント
その他の巨人補強ポイントに合いそうな選手
ここまで現実的な目線でFAや新外国人の補強ポイントを確認してきましたが、2019年から2020年にかけてFA選手の目玉は他にもいます。
理想的な補強というところで、他の選手も紹介したいのですが、野手では
- 西武ライオンズ 秋山翔吾
- 広島東洋カープ 菊池涼介
この両名がFA宣言の可能性ありです、しかし二人ともメジャー希望ですので、海外へ移籍する可能性がありますので、巨人の補強とは現実的には難しいのかな??という印象です。
2020年3月5日追記
- 秋山翔吾選手はメジャー入り、レッズへ移籍
- 菊池涼介選手はポスティングシステムでメジャー入りを目指すも、入札なく広島に残留。
→二人共、巨人入りはありませんでした。
【追記】2019年10月29日
FA選手の動きが固まったきました。注目の広島東洋カープ野村祐輔選手、中日ドラゴンズ大島洋平選手は、共に残留を宣言です。
楽天イーグルスの則本昂大は、春先に複数年契約を結んでいますが、生涯楽天を宣言しました。
予定どおり、
- 楽天イーグルス 美馬学投手
- 千葉ロッテマリーンズ 鈴木大地選手
- 福岡ソフトバンクホークス 福田秀平選手
は他球団との交渉に臨むようで、複数球団から獲得オファーがある可能性が高いです。
2020年3月5日補足
3選手の移籍先ですが、
- 美馬学投手→楽天イーグルスから千葉ロッテマリーンズへ
- 鈴木大地選手→千葉ロッテマリーンズから楽天イーグルスへ
- 福田秀平選手→福岡ソフトバンクホークスから千葉ロッテマリーンズへ
とそれぞれ決まりましたので、巨人への入団はゼロです。
2020年 巨人新外国人獲得情報
巨人の2020年新外国人の獲得は4人です。
まず一人目ですが、2019年ワールドシリーズ制覇のナショナルズよりジェラルドパーラ選手を獲得。
ベイビーシャークのリズムに合わせて球場が大盛りあがり!日本でもサメダンスを披露する事は決まっていますので、今からパフォーマンスが楽しみです。
→ ジェラルドパーラが巨人入り?メジャーでの年俸や成績、守備力や打撃フォームを考察
二人目ですが、ホワイトソックスから移籍してきたチアゴ・ビエイラ選手です。
最速167キロに迫る直球は持ち味も、コントロールに難がある選手と言われていますので、日本の野球にどれだけフィットできるか?年齢も若く2年契約なので育成込みでの獲得と思われます。
→ マシソンに化けるか?チアゴ・ビエイラ選手はノーコンピッチャーから大変身なるか?
3人目ですが、育成契約で来日しているナティーノ・ディプラン投手です。
最速161キロを投げるという事で、阿部慎之助監督が直々にドミニカ共和国の入団テストを見て連れてきた秘蔵っ子ですが、年齢が26歳のため育成契約での契約は出来ませんので、3月末までに支配下登録されなければ、入団出来ない条件となっています。
そして四人目ですが、ナティーノ・ディプラン投手と同じくドミニカ共和国の入団テストに合格し、育成契約で来日しているエスタミー・ウレーニャ内野手です。
強打の内野手で、守備も上手いと評判ですので、支配下登録を勝ち取れるか?今後の活躍に期待したいですね。
実質、即戦力として補強した新外国人はジェラルドパーラ選手のみですが、イスラエルモタ選手が支配下登録された事と、コロナウィルスの影響で来日が困難と思われますので、2020年の新外国人補強はこれ以上進まない可能性があります・・
が、緊急補強とならないように、昨年から在籍するデラロサ、CCメルセデスと一緒に巨人の戦力として活躍して欲しいと願っております。
2020年FA選手にも目玉がたくさん
さらに一年後の話になりますが・・(少し早いですが)
2020年ストーブリーグでは、大物FA選手がズラリです。
一部の名前を紹介すると、
- 横浜ベイスターズ 井納翔一
- ヤクルトスワローズ 小川泰弘
- 西武ライオンズ 増田達至
- 福岡ソフトバンクホークス 森唯斗
- 広島東洋カープ 田中広輔
- ヤクルトスワローズ 山田哲人
- 西武ライオンズ 金子侑司
- 北海道日本ハムファイターズ 西川遥輝
と豪華な顔ぶれです・・・汗
未来を見据えた補強と考えるのであれば、広島東洋カープの田中選手もしくはヤクルトスワローズの山田選手を獲得するのであれば、本年度は内野手でなく外野手の補強が優先??
リリーフエースは西武ライオンズの増田選手を獲得するのもありかな??と思いますが、さてさてどうなるでしょうか??
これからはじまる2019年ストーブリーグ、是非とも楽しみにしましょう!
そして、2020年はセ・リーグ連覇だけでなく、打倒ソフトバンク!!!を誓って、必ず日本一を奪還してほしいと思います。
2019年10月27日 追記
→ アレックスゲレーロ外野手は巨人残留?高年俸がネックとなるのか?
2019年10月29日 追記 読売ジャイアンツ最高の補強は育成から!
→ 巨人の山下航汰外野手レギュラー獲りなるか?育成ドラフト上がりの2019年二軍成績は?
まさかのエース流出か?ポスティング容認