読売ジャイアンツの外野手アレックスゲレーロ選手。
2年契約を満了し、残留か移籍か?となりますが、本人は日本シリーズ終了後、離日のタイミングで
「日本が大好き。巨人ファンも素晴らしいし、巨人のチームメートも素晴らしい人たちばかり。現状は待つ身なので、どういうふうに契約状況が進んでいくか見守っていきたい」
と話し、残留を熱望しているとも報道されています。
しかし、この二年の成績をみても、残留をすんなりまとめられるほど、良かった・・・とは言えない状況ですので、残留交渉はかなり困難を極めると予測されます。
ここでは、アレックスゲレーロ外野手についての個人的な評価、残留か移籍か?また移籍の場合の候補はどこ?というところを推測したいと思います。
アレックスゲレーロ選手の戦績
まずはじめに、アレックスゲレーロ選手の日本での戦績ですが、
年度 | 所属球団 | 試合 | 安打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 打率 |
2017 | 中 日 | 130 | 131 | 35 | 264 | 86 | 1 | 24 | 2.79 |
2018 | 読 売 | 82 | 70 | 15 | 132 | 40 | 2 | 29 | 2.44 |
2019 | 読 売 | 101 | 68 | 21 | 151 | 54 | 1 | 40 | 2.37 |
となっています。
長距離砲らしく、二桁ホームランを毎年記録していますが、年々成績は下降気味・・という印象。
さらに、長距離砲の数字の目安となる長打率、選球眼やチームへの貢献度を測る出塁率を見てみると、
長打率 | 出塁率 | |
2017 | 0.563 | 0.333 |
2018 | 0.46 | 0.325 |
2019 | 0.526 | 0.337 |
二年目こそ、長打率は落ちていますが、3年目の2019年は長打率は1年目に近い数字を残す事が出来ています。となっていました。
ちなみに、同じチームの坂本勇人選手の今期と比べてみると、
長打率 | 出塁率 | |
2017 | 0.43 | 0.372 |
2018 | 0.537 | 0.424 |
2019 | 0.575 | 0.396 |
出塁率こそ、打率の兼ね合いもあり低い結果になっていますが、長打率はそこまで悪くない・・
という印象です。
また、中日ドラゴンズで来日一年目に関わらずホームラン王を獲得したのですが「ソローロ」と揶揄されたように、ソロホームランが多かったです。
また試合の勝敗を決するような決勝弾も少ないという事で「勝負弱い」という評価があったとも言われています。
実際、中日ドラゴンズからの評価は、
「チーム内ではセットポジションからクイックで投げられるのが苦手みたい、と言われてました。結果、打てるのはランナーなしのときが多い」
とされており、放出やむなし・・というところで、巨人へ移籍しています。
巨人へ移籍後もトラブルメーカー??
昨年、高橋由伸監督の元で移籍一年目を過ごしたゲレーロ。
開幕当初こそ上々の成績を残していましたが、日を追うごとに成績を落とし、二軍落ちをした事から監督との軋轢があったとも報道されました。
後に「ゲレーロの乱」なんて書かれる始末で、ゲレーロは完全にトラブルメーカーのように扱われる事になりましたが、2019年ゲレーロにとって大きな出来事が2つ起きます。
まず、一つ目は2018年オフに原辰徳監督が復帰した事。
原監督は、ゲレーロ再生に自信を見せており、
「欠点、ちょっと指摘したいところが見つかっているから楽しみだよ」
とオフ中にアドバイスをしていたという事も報道されていましたし、キャンプ中もコミュニケーションを取っている様子があり、高橋由伸監督とは違ったゲレーロ操縦術を見せました。
そして、二つ目は二軍の内田コーチの指導です。
ゲレーロは成績に波があり、ビアヌエバ選手と共に二軍落ちしていた頃がありますが、その頃に内田コーチから熱烈な指導を施され、復活します。
実際、ゲレーロ選手はコメントで
「内田コーチにお礼を伝えておいて下さい」
「状態イイネ!!」
と上機嫌に打ちまくっていた時期があり、ゲレーロの復活があったからこそ、巨人は土壇場で首位を守り切る事が出来たといっても良いくらいでした。
このように、ゲレーロ選手は感情の起伏に波があり、成績も波がありますが、一度乗り出すと止まらない、ラテン系選手に多い陽気なナイスガイ。
という印象があります、またソローロ返上??とまではいかないまでも、後半戦はチャンスで強いところを見せ、満塁ホームランも打ったり、右打ちでチャンスメイクしたり、チームに大きな貢献を果たしました。
守備もバレンティンと比べるまでもなく上出来
外国人選手は打撃は良くても守備は・・・
という評価が多いですが、ゲレーロ選手は決して守備は下手ではないですし、見ていてもハッスルプレーもあり、一定の評価は出来ると思います。
中日ドラゴンズ移籍の際に、ドジャーズで同僚だったマエケンからは「打つのは打つけど、守備は下手」と言われた評価の事を考えれば、そんなに下手じゃ無いけどな??という印象ですし、同じレフトで見ればバレンティンと比べれば・・・
雲泥の差と言っても良いほど、大きな差です。
アレックスゲレーロの2020年はどうなる?
打撃、守備の両面を見てもそこそこの評価、大リーグ復帰は難しいと見られますが、日本でのプレーを望むのであれば、複数球団が調査してもおかしくはない選手。
というのが、個人的な評価です。
では、実際にゲレーロ選手の2020年所属球団はどこ??となった場合、ある選手の移籍問題がポイントになるのでは??と考えます。
その選手とは・・
「ウラディミール・バレンティン」
ヤクルトスワローズからFA宣言の可能性大です。
バレンティン選手がFA宣言、巨人移籍となった場合は、同じ右打ちのパワーヒッター外国人(バレンティンは外国人扱いではないですが・・)となれば、ゲレーロ選手は巨人での契約は無いだろう・・と見られます。
その場合は、ゲレーロ選手はバレンティン選手と入れ替わる形でヤクルトスワローズへ移籍??なんて事もあるかも知れません。
しかし、バレンティン選手は複数年契約希望、年齢も35歳と全盛期を過ぎれている事、守備に難があると考えると、巨人移籍は無いのでは??と、個人的には考えていますが、どうなるでしょうか?
アレックスゲレーロ選手は巨人残留を望むが・・・
ゲレーロ選手は、離日のコメントで
「今年は巨人のシステムに慣れて自分なりにアジャストできた。オフは最初の週間は体を休めて、2週間後からトレーニングを始めていきたい」
と話したようで、巨人愛を示しており、巨人でも「状態イイネ!」とチームメイトにも溶け込んでいますので、巨人残留を優先したい考えです。
しかし、先程のバレンティン選手の兼ね合いもあり、契約がまとまるかは流動的ですし、何よりホームラン王として迎え入れられ複数年契約を勝ち取った二年前とは違い、年俸は大幅に下る可能性が高いと見られます。
それでも巨人でやりたい。という事であれば、実績もありますし、来季はそれなりの成績を残しても不思議ではないと見られます。
メモ
筆者の希望しては、
「単年度の残留」
で、ゲレーロ選手が一年間を通してチームに貢献する姿を見せてもらい、翌年から2~3年契約も視野に35歳ごろまで囲い込みで十分かな??と考えます。
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