中日より移籍し、二年契約を満了したアレックス・ゲレーロ選手。
残留交渉を行ってきましたが、正式に退団が決定したとの事です。巨人は新外国人の補強を行う予定との事ですが、ゲレーロ選手はハマった時の爆発力があっただけに、ちょっと残念・・
しかし、ソフトバンクホークスに打ち勝ち、日本一奪回をするためには、ゲレーロ選手では物足りない・・というのも事実。
ここでは、アレックス・ゲレーロ選手の功績とこれから巨人が補強するべき新外国人に求めるポイントについて考察していこうと思います。
アレックス・ゲレーロ 成績と年俸
まずはじめに、ゲレーロ選手のこれまでの成績と年俸推移に確認しました。
ゲレーロ選手はキューバ出身ですが、2013年にハイチへ亡命し、その後ドジャースとメジャー契約を結びます。
2014年にはメジャー・デビューを果たすも、結果を残す事ができず3Aへ降格し、チームメイトだった捕手ミゲル・オリボと喧嘩になり、耳を噛みちぎられるというトラブルを起こす事も・・・
結局、2014年は球団からの処分もあり、出場機会を得ずシーズンを終了、2015年はメジャー復帰後は打撃の調子も良かったものの、成績降下後は控え野手の立場へ降格。
その後、日本に渡り、中日ドラゴンズ、巨人へ移籍と3年日本でプレー。
打率 | 本塁打数 | 打点 | 長打率 | 年俸 | |
2017年 | .279 | 35 | 86 | .563 | 1億5000万 |
2018年 | .244 | 15 | 40 | .460 | 4億 |
2019年 | .237 | 21 | 54 | .526 | 4億 |
来日一年目にホームラン王を獲得した事で、巨人への二年契約で大幅な年俸アップを勝ち取ってはいますが、さすがにコスパを考えると4億は高い・・
大幅減俸を受け入れるなら残留もあるかも??
とは思いますが、半分の2億でもちょっと高い気がするので、一年目の1億5000万が折り合いのつくラインと考えれば、ゲレーロ側としては納得いかなかったのでしょうか?
いずれにしても「状態イイネ!」やホームランを打った際に流した涙を見て、巨人の一員として一生懸命だったので、残念な気がしますが、是非とも次のキャリアで頑張ってほしいと願います。
巨人の新外国人補強ポイントは?
2019年巨人に在籍していた外国人で、今まで退団と残留が決定しているのが以下の通り。
適正 | 背番号 | 残留&退団 | |
スコット・マシソン | リリーフ投手 | 20 | 引退 |
ライアンクック | リリーフ投手 | 24 | 退団 |
クリスチャンビヤヌエバ | 内野手 | 33 | 退団 |
CCメルセデス | 先発投手 | 42 | 残留 |
アレックス・ゲレーロ | 外野手 | 44 | 退団 |
ヤングマン | 先発投手 | 49 | 退団 |
サミュエルアダムス | リリーフ投手 | 92 | 退団 |
ホルヘ・マルティネス | 内野手 | 96 | 残留 |
ルビーデラロサ | リリーフ投手(先発も可) | 97 | 残留 |
レイミンラモス | 先発投手? | 025 | 残留 |
イスラエルモタ | 外野手 | 014 | 残留 |
支配下登録では、
- 先発タイプのメルセデス
- リリーフ(先発転向の噂も)のデラロサ
- 内野手のマルティネス
のみ、中日ドラゴンズのロドリゲス獲得の噂もありますので、今の構成を見ているとパワーヒッターの外国人選手を2人(最低でも1人)は獲得しなければいけないのでは?と見られます。
過去の事例から見る外国人補強はこうすべき
今までの巨人は、外国人選手の成功例はピッチャーに多い印象で、自前で調査してきたバッターは、ことごとくハズレを引いています。
直近の成功例だと、
- ホセ・ロペス(ベイスターズ移籍)
- アンダーソン
あたりでしょうか。その間にセペダ、フランシスコ、クルーズ・・・と失敗事例が多数です。
ケーシー・マギー、アレックス・ラミレスの両選手は、楽天イーグルスとヤクルトスワローズで活躍した実績を引き下げての移籍ですので、自前で獲得していません・・・
このように考えた場合、自前で獲得するよりも他球団から引き抜いてきた方が巨人では確率が上がるのは明白なので、今年は2枠使えるのであれば
- 一人は日本の野球を経験している選手を獲得
- 一人は自前の調査で素晴らしい選手を獲得
するくらいでも良いのでは無いでしょうか?
噂のあの選手はFAでなく自由契約で移籍も?
特に、日本の野球を経験している、パワーヒッターとなると、今の日本球界で二人の名前を挙げれるとすれば、
- ウラディミール・バレンティン(ヤクルトスワローズ)
- エルネスト・メヒア(西武ライオンズ)
です。
バレンティン選手に関しては、FAの資格を有しましたが、FA宣言はせずヤクルトと残留交渉を行っています。
しかし、一部報道によると、FA宣言するよりも、残留交渉がまとめらない場合に自由契約になった方が、大きな契約金を勝ち取れる可能性もあり、マネーゲームに向いているという事も言われていますので、残留が決定したわけではありません。
同じセ・リーグで、毎年30本前後のコンスタントな成績を収めていた事を考えると、魅力的な選手ではありますが、ネックは「守備問題」・・レフトの守備は目も当てれない状況ですので・・・ファンとしては守備に目をつぶって中軸を打ってくれ・・といった心境かもしれませんね。
そしてもう一人の候補は、西武のメヒア選手です。
西武での3年契約を終了し、現在残留交渉を行っているところですが、進展がありません。
練習態度が真面目で、人柄もよく、ベンチでも大声をあげてチームを鼓舞するだけでなく、持ち前の打撃力は魅力ですが、ネックは「守備位置」です・・ファーストとサードと内野手登録なので、巨人が求める強打の外野手には該当しない可能性が高いです。
自前の調査で獲得するなら補強ポイントはこれ!
ゲレーロ退団は、ある意味バレンティン選手との交渉に向けた布石なのでは??と思わせる所もありますが、巨人の補強ポイントは
- 強打の外野手
- 左の強打者
の2つが、今大きな問題になると思います。
阿部慎之助二軍監督が引退、亀井善行選手も来季で38歳と考えると、左の強打者が不足しているのは事実ですし、代打も薄いです。
期待の若手選手で山下選手、加藤選手などもいますが、これから先の成長次第というところで未知数です。
この補強ポイントを埋めるため、現在FA宣言中の左打者鈴木大地(千葉ロッテマリーンズ)の獲得交渉も進めていますが、やっぱり一発が魅力の外国人は補強すべきでしょう。
結論として、筆者の見解では
「左のパワーヒッター、外野手」
が、補強ポイントにマッチングするのでは??と思っています。
2018年11月18日 追記
新外国人の調査情報が出てきました!左の外野手、長打力と守備力の高さがウリです。
→ ジェラルドパーラが巨人入り?メジャーでの年俸や成績、守備力や打撃フォームを考察
大塚副代表は、投手2人、野手2の計4人の補強を示唆、デラロサとっCCメルセデス合わせて、2020年は6人の外国人体制になるのか?注目です。
2019年11月8日 追記
あと、個人的には育成選手のイスラエルモタ選手。
圧倒的なパワーが魅力で荒削りみたいですけど、フェニックスリーグで4本塁打。大化けするかもしれませんので、支配下登録してほしいなぁと思います♫
もう一つの外国人補強ポイント
今まではバッター側の補強ポイントにスポットを充ててきましたが、メルセデスは健在ですが、今年の巨人はピッチングスタッフに脆さがありました。
特に、「先発投手の枚数が足りない」のは、岩隈久志選手が未知数、若手の成長も未知数という中では、外国人補強をしておきたいポイントになります。
広島のジョンソン選手のような、息長く巨人で活躍してくれる選手が出てこないか?マイコラス選手以来の掘り出し物が出てこないか?を毎年期待していますが、なかなか出てこない現状・・
2020年は、メジャー実績だけではなく、様々な数値から分析を行って、素晴らしい活躍を見せてくれる投手を獲得してほしいと願っています。
まとめと補足 プレミア12を見ていて・・
アレックス・ゲレーロ選手退団に伴い、巨人の新外国人獲得問題に触れてきました。
ゲレーロ選手は、年俸4億を考えると残留は難しかったですが、年齢も33歳と若く、日本野球にも順応してきていますので、十分戦力になるとは思っていました。
それだけに退団は寂しい気持ちもしますが・・他球団移籍で実力を発揮してほしいなぁと願いますが、ベイスターズ移籍でホセ・ロペスの二の舞だけは止めて欲しい・・と思います。
あともう一つ・・
プレミア12、日本三連勝でスーパーラウンドへの進出、素晴らしいですね!
特に四番の鈴木誠也選手、広島でみせている思い切りの良さ、プレミア12でも発揮していて、本当に頼もしい限りです。
しかし、筆者が驚いているのは、侍ジャパンの活躍ではなくメキシコ代表の躍進・・・
まさかの今年阪神タイガース在籍のナバーロ選手、巨人在籍のビヤヌエバ選手が活躍して、強打を誇っているそうでは無いですか・・
その打力、シーズン中に見せてほしかった・・・
と少し悲しい気持ちになりましたが、プレミア12はメジャー復帰への「見せ物市」で、気持ちも高ぶっている事も影響していると思います。
是非とも、来シーズンは他球団で活躍して下さいね。
巨人期待の若手特集です!
→ 【大絶賛!】北村拓己は印象が悪い?守備位置サードがネック?怪我がなければ2020年レギュラー候補か?
→ 古川侑利2020年は巨人のローテーション投手に!ストレートが魅力の好青年
→ 読売ジャイアンツ期待の若手は?我慢できずに先に書きます・・笑