立岡宗一郎の現在地 ソフトバンク移籍後最大のピンチ？巨人で生き残れるのか？

巨人の韋駄天、立岡宗一郎選手。

熊本の鎮西高から、福岡ソフトバンクホークスに２００８年ドラフト２位で入団し、２０１２年に巨人へトレード移籍するまで一軍出場は１試合のみ。

それでも、巨人移籍後は２０１５年の９１試合をキャリアハイにバイプレーヤーとして代走や守備固めに活躍してきましたが、年々出場機会数を減らして、２０１９年は２５試合まで減少しています。

年齢も来年で３０歳を迎えるため、外野のレギュラー取りを狙うのか？ユーティリティな起用に応えられるプレーヤーを目指すのか？

考えていく必要がありますが、立岡選手の現在地について、過去の成績や年俸推移などデータを見ながら考察していきたいと思います。

立岡宗一郎選手のプロフィールと成績

まずはじめに、立岡選手のプロフィールですが、

ユニフォーム姿が華奢に見えますが、実は清朝は１８０センチ超えでガッチリした体型。

名前の「たておか」が、「タピオカ」の発音に似ているという事から、愛称はタピオカとして親しまれています。

５０ｍ５．９、高校通算ホームラン２９本、投げては最速１４７キロ、遠投１１０ｍと走攻守三拍子揃った選手で、ソフトバンクホークスからは「秋山幸二二世」と評価されるほどの逸材でした。

しかし、プロの壁は高く、ファームでも

• ２０１０年　打率．１７９　本塁打ゼロ
• ２０１１年　打率．２９２　本塁打ゼロ
• ２０１２年　打率．２３９　本塁打１本

と奮わなかったのですが、巨人移籍後からは一軍でも出場機会を増やしていき、主な一軍での成績は以下の通りです。

立岡宗一郎選手の主な成績

立岡選手の巨人入団後の主な成績ですが、

キャリアハイは２０１５年ですが、不動の一番として活躍、片岡選手との１、２番コンビを形成していましたが、ヤクルトが優勝し２位に終わっています。

柔らかいバッティングフォームでと俊足を活かしていますが、数字から見てわかる通り「三振が多く、四球が少ない」タイプのため、一番で起用するには淡白な印象がある選手です。

翌年も１番バッターを務めるも、打撃不振のため出場機会を減らし、２０１７年以降も先発起用されるも結果を残せず、レギュラー奪取はなっていない現状です。

立岡宗一郎選手の守備力は？

立岡選手は冒頭でも説明の通り、走攻守で高いレベルを発揮する選手のため、打撃力が落ちても守備固めや代走で起用される事も多い選手です。

では、守備力はどれほどのものなのか？お馴染みのセイバーメトリクスのＵＺＲ（アルティメット・ゾーン・レーティング）を確認してみたところ、参考になる数値は２０１５年の出場数が確保されている年のみでしたが、

• ２０１５年　ＵＺＲ１．０

でした。

主な守備位置はセンターのため、当時のリーグＵＺＲランキングを確認してみると、

となっていましたので、球界を代表する選手ほどの守備力は無いですが、駿太選手のような準レギュラーで守備固めで出てくる選手とは遜色はないレベルの守備力があると思われます。

２０１５年の守備率は、１０．００、捕殺数は１と強肩とは言えませんが、エラーは０とそつなく守備をこなせている印象もあるので、ＵＺＲの数字はあながち間違いはないかな？というのが筆者の印象です。

立岡宗一郎選手の年俸と背番号推移

次に、立岡選手の年俸と背番号の推移を調べてみると、

ソフトバンクホークス入団時は、背番号「７」と期待が表れていますが、２０１２年には６８へ変更となっています。

ちなみにソフトバンクホークスの背番号７と言えば、井口資仁ロッテ監督、大村直之氏と偉大な先輩が背負い、立岡選手の後はバリオス選手、現在は中村晃選手が付けています。

年俸ですが、２０１５年のブレイクで一気に４００％アップの３６００万を手にしていますが、その後は成績降下に伴い、年俸が下がってきています。

現在の年俸であれば、過去の実績からすると、他球団からトレードを申し込みされてもおかしくないでしょうし、今の巨人の外野手事情を考えれば、

• センター　丸佳浩（陽岱鋼）
• ライト　亀井善行（陽岱鋼）
• レフト　ジェラルドパーラ、重信慎之介

とレギュラー陣が豊富、この他に若手でも松原選手、山下選手、加藤選手と有望株も多い事も考えれば、立岡選手の事を思えば、他球団移籍の方が良い気も個人的にはします。

２０１９年１１月２７日追記

予想通り減額で契約更改です、４００万円減の２０００万円で契約更改です。

２０２０年立岡選手が活躍するにはどうすれば？

ここまで立岡選手のデータなどを確認しての課題を書かせて頂きましたが、来年３０歳を迎えるところで、課題の打撃を克服するのは、巨人では困難な可能性が高いです。

このまま巨人で一軍の生き残りを考えるのであれば、

• 代走枠
• 守備固め

のいずれかの枠を勝ち取るくらいでなければ、同じような俊足タイプで言えば松原選手の方が若いのでチャンスを与える事になるでしょう。

また、重信選手ともタイプ的には被りますが、打撃力は重信慎之介選手の方が上。

となると、守備固めでの出場機会を増やすのも厳しいと思われますので、そうなるとスペシャル枠の「鈴木尚広枠＝代走枠」を狙うところが一番の近道かも知れません。

しかし、この代走枠についても、今年は内野の増田大輝選手が大活躍、盗塁も１５決めており、走力面でも立岡選手は分が悪いです。

プロの世界は、どの立場でもポジションでも競争が必ずありますし、そこを勝ち抜かなければ一軍で出場できる機会も得られませんので・・

もう一度自分の武器は何か？？を見つめ直して、わずかなチャンスから勝ち取っていく事しか、現状を打破する方法は無いかと思います。

常に高い競争が強いられる巨人ですが、巨人で一軍入りできる能力は、十分に持っています。

是非とも２０１５年の再来を期待していますので、２０２０年頑張って欲しいと思います。

　巨人期待の若手は誰？

1. 巨人の山下航汰外野手レギュラー獲りなるか？育成ドラフト上がりの２０１９年二軍成績は？
2. 読売ジャイアンツ期待の若手は？我慢できずに先に書きます・・笑