メジャー20発男で巨人に鳴り物入りで入団してきたビヤヌエバ選手。
残念ながら、巨人では2軍も含めて成績が悪くて自由契約となりましたが、日本ハムへの移籍で大爆発するのでは??と個人的には予測しています。
移籍1年目は日本の投手に慣れるのも大変ですので、環境に慣れさせてから勝負させてほしいという親心もありますが、2年目のNPBでどんな結果を残すか?楽しみです。
今回、ビヤヌエバ選手の年俸、成績やメジャーや巨人でのデータを参考にビヤヌエバ選手活躍のカギを探したいと思います。
クリスチャンビヤヌエバ選手のプロフィール
まずはじめに、ビヤヌエバ選手のプロフィールですが、
出身 | メキシコ |
身長 | 180センチ |
体重 | 95キロ |
2008年にテキサス・レンジャーズと契約しプロ入り、マイナー級で結果を出すもメジャーへの昇格はなく2012年にシカゴ・カブスへ移籍し、オフにはメジャー契約で40人枠として登録。
しかし、2013年以降もマイナーでの出場止まりでメジャーデビューはできず、2016年には右腓骨の骨折のためノーテンダーFAとなります。
2016年オフにはサンディエゴ・パドレスのスプリングキャンプの招待選手として呼ばれ、トリプルAで109試合に出場、打率.296、20本塁打、86打点と結果が出たため、9月にメジャーデビューを果たし12試合で打率.344、4本塁打、7打点と結果を残した事で、2018年は開幕からメジャーでスタメンを獲ります。
2018年は4月に打率.321、8本塁打、19打点の成績を残した事で、ナショナル・リーグ月間最優秀新人選手に選ばれるなど、順調な滑り出しも、徐々に打てなくなり・・・
110試合に出場、打率.236、20本塁打、46打点の結果に終わった事で、巨人へ2019年に移籍しています。
クリスチャンビヤヌエバ選手の主な打撃成績
ビヤヌエバ選手のアメリカのマイナーリーグ、メジャーリーグの主な打撃成績ですが、
マイナーリーグでは
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | ||
2012年 | ダブルA | 25 | .250 | 4 | 9 | 5 |
2013年 | トリプルA | 133 | .317 | 19 | 72 | 5 |
2014年 | トリプルA | 64 | .211 | 6 | 26 | 2 |
ダブルA | 62 | .248 | 4 | 32 | ||
2015年 | トリプルA | 123 | .259 | 18 | 88 | 1 |
2017年 | トリプルA | 109 | .296 | 20 | 86 |
と2A、3Aに出場し、結果を出していましたが、なかなかメジャーへの昇格ができずにいましたが、2017年の3Aでの結果で9月にアクティブロースターでメジャーデビュー。
メジャー在籍2年分と巨人の詳細な成績ですが、
球団名 | 試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | BB/K | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | |
2017 | サンディエゴ・パドレス | 12 | 32 | 11 | 4 | 7 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.00 | .344 | .344 | .750 | 1.094 |
2018 | 110 | 384 | 83 | 20 | 46 | 3 | 23 | 9 | 104 | 0.31 | .236 | .299 | .450 | .750 | |
2019 | 巨人 | 73 | 235 | 45 | 8 | 24 | 2 | 25 | 6 | 52 | 0.60 | .223 | .325 | .386 | .711 |
2017年オフは12試合の出場ですが、本塁打4本と結果を残し、2018年110試合に出場しましたが、気になるのは「BB/K」の低さ=つまり「選球眼が悪い」という点です。
メジャーで2018年は20本塁打を記録した反面、104三振と三桁三振を記録、強打者に多い傾向ではありますが、一方で四球数が23と四球で出塁出来ないのが欠点です。
それでも、巨人へ移籍が出来たのは「圧倒的な長打力が魅力」だったからで、巨人でも爆発力を発揮して慣れてくれれば良いのでは?と思惑があったと思いますが、残念ながら結果を待つ前に2軍落ちとなり、その後はゲレーロ選手の復調もありなかなかチャンスをもらえませんでした。
クリスチャンビヤヌエバ選手の2軍での成績
一方、2軍での調整に入ったビヤヌエバ選手の成績はどうだったのか?という事で調べてみたところ、
打率 | 試合 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | BB/K | 出塁率 | 長打率 | OPS |
.210 | 40 | 22 | 4 | 14 | 1 | 15 | 2 | 32 | 0.53 | .317 | .362 | .679 |
と調子を上げる事ができず、自慢の長打もアピールできずに2軍生活が長くなっていました。
クリスチャンビヤヌエバ選手造反が退団理由?
2軍で結果が出ない中でも、腐らず練習を続けてきたビヤヌエバ選手ですが、原監督からは2軍で本塁打を放っても「ストライクを打つ事を覚えないと」と、選球眼の向上を課題に挙げられており、なかなか昇格の機会を得られていません。
その事もあったのか、これまでの冷遇に嫌気をさしたのか、日本シリーズ前に登録40人に入りましたが、ベンチ入りメンバーに選ばれない事が分かるとチームを離れて東京に戻ってしまったとの情報もあり、不穏な空気が残りました。
この情報の信憑性にも疑問がありますが、ストレスが募っていたのは想像できます・・
そのストレスを発散するかのように、プレミア12では活躍するも、日本戦には左手首を痛めた影響もあり欠場し、不完全燃焼のまま2019年を終了し、日本を去るのか・・
と思っていた矢先に、日本ハムから獲得のオファーがあったので、個人的には嬉しい悲鳴といったところでした。
日本ハムがクリスチャンビヤヌエバ選手に期待するところ
日本ハムの栗山監督はじめ球団の評価は、
「ビヤヌエバ選手の加入は、今のファイターズが持つ課題にピンポイントで効力を発揮するものと思われます」
とレアード選手が移籍した後継者探しに合致していると考えています。
本塁打王を獲得するなど活躍したレアード選手も、来日投手は日本の投手に慣れるのに苦しみ打率1割台と低迷していましたが、堅実なサードの守備でチームに貢献し、栗山監督も我慢強く使い続けた結果・・・
試合 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS | |
2015 | 143 | 115 | 34 | 97 | 43 | 129 | .231 | .488 | .301 | .789 |
打率こそ.231と低いですが、本塁打34本、97打点、得点圏打率では打率.254、本塁打6本、OPS.780と及第点の結果を出し、2年目以降の飛躍に繋げました。
2020年も栗山監督が指揮を取りますので、ビヤヌエバ選手を辛抱強く起用し続け、レアード選手のように覚醒するのを期待したいのが本音というところだと思います。
クリスチャンビヤヌエバの守備
日本ハムで打撃開眼するための条件として、レアード選手のように「守備力」は最低限必要だと思うのですが、ビヤヌエバ選手の守備はNPBでも上位レベルの攻守だと評価されています。
ビヤヌエバ選手のメジャー以降の守備データですが、
一塁(1B) | 二塁(2B) | 三塁(3B) | 遊撃(SS) | ||||||||||||||||||||||
球団 | 試合 | 刺殺 | 捕殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 捕殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 捕殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 試合 | 刺殺 | 捕殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | |
2017 | サンディエゴ・パドレス | 9 | 4 | 11 | 0 | 2 | 1 | ||||||||||||||||||
2018 | 3 | 15 | 1 | 0 | 3 | 1 | 2 | 3 | 6 | 1 | 3 | 0.9 | 96 | 49 | 167 | 12 | 17 | 0.947 | 4 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1 | |
2019 | 巨人 | 8 | 13 | 1 | 1 | 1 | 0.933 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 69 | 31 | 96 | 5 | 9 | 0.962 | - |
メジャーと巨人では主にサードで出場、他にファースト、セカンド、ショートと内野は全て出来るユーティリティ性が強みです。
守備率も、.962と失策も少ないので、安心感はあると思います。
レアード選手のように、守備でミスが出なければ、打撃はある程度の打数を与える事は、2年目という事もあるので出来るので、日本ハムで大爆発の予感がしますね。
クリスチャンビヤヌエバ選手の年俸と背番号
続いて、ビヤヌエバ選手の年俸と背番号ですが、
年 | 年俸(推定) | 背番号 |
2020年 | 1億8000万円 | 44 |
2019年 | 2億2500万円 | 33 |
巨人移籍の時よりも7000万ダウンですが、活躍次第では2019年の年俸を一気に抜く可能性もありますし、2年目の覚醒でホームラン王などタイトルを狙って欲しいですね。
背番号も、レアード選手が背負った「44」と、メジャーの強打者ハンク・アーロン選手が背負った番号としても知られますので、活躍すれば背番号が定着しそうですね。
2020年ビヤヌエバ選手に期待するところ
ここまで過去の成績やデータを見てきましたが、筆者個人の意見ですが、巨人1年目の成績について「そこまで悪くない」と思っていて、大幅の減俸はあっても二年目の覚醒に期待して残留するのでは??と予想までしていました。
内野どこでも守れるユーティリティ性は、仮に岡本和真選手をサードで固定し、ファーストを若手枠とした場合でも、セカンドでレギュラーを穫れる選手がいなければビヤヌエバ選手を起用もできますし、ファーストでも起用できるので、ロペス選手のような選手になれるのでは?
と期待していたので、ちょっとだけ残念です。
さらに、日本ハムで大活躍なんかされた日には・・
公文克彦選手や大田泰示選手のように、巨人から移籍するとブレイクするなんて思われてしまって、かっこ悪いし何より恥ずかしいので、応援はしたいですけど、微妙な感情が芽生えます。
筆者個人は、ビヤヌエバ選手に対しての評価は高かったので、残念ではありますが、巨人では選球眼を改善する事を要求されましたが、日本ハムでは三振かホームランかくらいの思い切ったプレーをした方が結果が出るのではないか??と思っています。
大田泰示選手もプレッシャーから開放された事で、思い切りの良いプレーが出るようになり、能力が覚醒しましたし、パ・リーグの方が力勝負があってビヤヌエバ選手には合っている気もします。
栗山監督の評価では、12球団で一番飛距離が出る選手はビヤヌエバ選手だと言っていましたので・・
その能力を是非とも開花させてほしいと、影ながら応援しています。
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