巨人にいないタイプのピッチャーがドラフト2位指名!
即戦力の期待がかかるJR東日本の太田龍選手。
高校卒業後に社会人野球入りしているため、年齢も21歳と若く、ノビシロも十分と見られますので、今後の成長が楽しみです。
今回は、太田龍投手の2020年の活躍を、動画やドラフトレポートなどを見ながら予想していきたいと思います。
太田龍選手のプロフィール
はじめに太田選手のプロフィールですが、
出身 | れいめい高等学校→JR東日本 |
身長 | 190センチ |
体重 | 93キロ |
1年からベンチ入りも甲子園への出場は叶わず、九州にはプロ入りした山本由伸、梅野雄吾、浜地真澄の3選手と合わせて「九州四天王」と呼ばれて、スカウトからも注目を集めていました。
太田選手以外の3名はプロ志望届を出してプロ入りしていますが、太田選手は3年夏に痛めた肘の状態や成長痛の影響もあってプロ志望届を出さずに、社会人野球へ進んでいます。
2016年ドラフトは、九州四天王以外にも、
- 今井達也(作新学院)、寺島成輝(履正社)、藤平尚真(横浜)、堀瑞輝(広島新庄)
の1位指名以外にも、
- 才木浩人(須磨翔風)、高橋昂也(花咲徳栄)、高田萌生(創志学園)
の2位以下指名と高校生投手の指名が多かった年です。
この中で結果を出している投手と言えば、世代ナンバーワンピッチャーのオリックス山本由伸投手、甲子園優勝、西武今井達也投手の二人くらいです。
他の選手も1軍で戦力になり始めてはいますが、まだまだ結果を出しているとは言えませんので、太田選手が社会人野球を経験した事は、回り道にはならず、有益な時間だったと思います。
太田龍選手の球速と球種
社会人野球の3年間で体重を5キロ増やし、身長も190センチまで伸びた事で、球速が4キロ増して最速153キロまで伸びています。
身長190センチから投げ下ろすスピードボールは、迫力があるフォームで、ダルビッシュ有投手を彷彿させるかのようなイメージ。
動画では、ストレートの回転数が2150回転とメジャー平均に迫る勢いですが、投球動画を見るとコントロールに難がありそうです。
とは言え、まっすぐで空振り、ファールを打たせることが容易になってくれば、早い段階で戦力として計算できる投手になるのではないか?と思いました。
球種としては、
- スライダー 130キロ台
- カーブ 130キロ台
- スプリット 140キロ台
- チェンジアップ 130キロ台
- ツーシーム 140キロ台
- カットボール 130キロ台後半
を操りますが、特に社会人時代に覚えたツーシームはシンカーのように落ちるので、ストレートがまっスラ気味なので、ボールを散らす事が出来れば、ピッチトンネルを活かした投球が出来ます。
その鍵となりそうなのが、130キロ台と速いカーブ、球速だけで言えばパワーカーブの種類にはなりますが、落差とキレのある変化球としてモノになれば、今年阪神で活躍したジョンソン投手のようなピッチャーになれる可能性は秘めています。
とは言え、動画を見る限り、直球だけでなく、変化球も抜け気味で捕手の構えたところにいかないケースも多いので、変化球の制球力を上げる事が出来なければ、ピッチングの幅が狭まり、投球が苦しくなりそうです。
太田龍選手の2019年度成績
太田選手の2019年の社会人公式試合の成績ですが、
大会 | 防御率 | 試合数 | 先発 | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 打率 | 四球 | 与四球率 | 三振数 | 奪三振率 |
2019JABA静岡 | 0 | 1 | 1 | 6 | 3 | 0 | .150 | 5 | 0.83 | 4 | 0.66 |
2019JABA九州 | 0 | 1 | 0 | 4 | 4 | 0 | .286 | 5 | 1.25 | 4 | 1.00 |
2019都市対抗2次予選東京都 | 3.94 | 5 | 2 | 16 | 16 | 2 | .271 | 8 | 0.50 | 15 | 0.93 |
2019都市対抗 | 6.48 | 2 | 2 | 8 1/3 | 11 | 1 | .306 | 0 | 0.00 | 7 | 0.84 |
2019関東最終予選 | 4.5 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | .333 | 3 | 1.5 | 1 | 0.50 |
2019JABA岡山 | 3.24 | 2 | 2 | 8 1/3 | 6 | 0 | .200 | 7 | 0.84 | 3 | 0.36 |
都市対抗では、四球0と粘っていますが、他の試合では四球連発・・という事で、与四球率が高いので、プロ入り後も自滅しない事を願いたいですね。
また、奪三振率ですが、最速150キロを超えるストレートと140キロを超えるスプリットがあるにも関わらず、かなり低めですので、奪三振力は低いのかもしれません。
ストレートのホップ成分が低く、まっスラのストレートのため、ゴロが増えてしまうのは、成績を見ても浮き彫りになってくる印象ですね。
太田龍選手の年俸と背番号の推移
次に、太田龍選手の契約金ですが7000万円、年俸は1200万円と報道されています。
また、背番号はビヤヌエバ選手が付けていた「33」で決定していますが、今後の活躍次第で背番号19、11といった準エース級の番号を背負う事も出来ますので、一年目から先発として活躍を期待したいところですね。
年俸や背番号は、随時更新していきます。
太田龍選手、ドラフト2位指名の意地を見せて
ドラフトが成功するかどうかは、二位以下に指名した選手が戦力となれるかどうか?にかかっていると言っても過言ではありません。
ドラフト2位で成功した事例として、
球団名 | 選手名 | ドラフト年度 |
東京ヤクルトスワローズ | 小川泰弘 | 2012年ドラフト2位 |
楽天イーグルス | 則本昂大 | 2012年ドラフト2位 |
共に球団のエースに成長していますし、野手でも
球団名 | 選手名 | ドラフト年度 |
福岡ソフトバンクホークス | 柳田悠岐 | 2010年ドラフト2位 |
広島東洋カープ | 鈴木誠也 | 2012年ドラフト2位 |
と主力へ成長した選手もいますし、同期の山本由伸選手のようにドラフト下位指名から侍のエース候補まで登り詰めた投手もいます。
下位指名の選手が活躍すれば、ファンも喜びますし、スカウト冥利に尽きるでしょう。
太田龍選手に関しても、ドラフト2位指名ですが、ポテンシャルは1位指名があってもおかしくない逸材と言われていましたし、コントロールが良くなれば一気に開花する予感がありますので、ロマンを感じずにはいれません。
何より190キロという大型な体格から投げ下ろすタイプは、巨人にはいませんので、タイプ的にはチャンスが得られやすいと思いますので、是非とも早く一軍デビューを果たしてほしいなと願っています。
今後も太田選手の活躍を確認しながら、随時更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ドラフトには金の卵揃い!