読売ジャイアンツドラフト3位指名を受けた、茨城県常総学院高校の「常総のバレンティン」こと菊田拡和(ひろかず)選手。
高校では、主なポジションとしてサードとレフトを守っていますが、守備の人というよりは、その圧倒的な打力を買われてのドラフト指名を受けたと思われます。
もちろん、一定の守備力がなければ一軍での活躍は難しいですが、ヤクルトのバレンティンや過去ではファーストを守っていたペタジーニがレフトを守ったり、ラミレスのレフト事を思えば、目をつぶっても良い・・
なんて、G党の方も出てくるかもしれないくらい、魅力たっぷりのホームランバッター候補です。
今回は、岡本和真選手とゆくゆくはクリーンナップを担うであろう将来性が期待される菊田拡和選手の特集をしていきたいと思います。
菊田拡和の経歴やプロフィール
菊田選手ですが、茨城県土浦市出身、土浦市立土浦第二中学では取手ファイトクラブで野球に励んでいたそうです。
高校は地元の強豪校、常総学院高への進路を選択していますが、恩師の木内監督は巨人のOB仁志敏久氏を育てた事でも知られる名将です。
同じ茨城県には、土浦日大高校、霞ヶ浦高校、水戸商業高校といった強豪校がいますが、菊田選手の甲子園はなく、最後の夏も残念ながらベスト8で敗退しています。
次に、身長と体重ですが、
身長 | 182センチ |
体重 | 94キロ |
と、すでに超高校級の体躯を持ち合わせています。
サイズ感でいくと、巨人だと岡本和真選手(185センチ、100キロ)、松井秀喜氏(188センチ、110キロ)と同じレベルです。
ちなみに岡本選手も松井氏も入団後に増量しているので、現在の体重は参考になりません。松井氏に至っては中学時代ですでに95キロはあったと言われていますので、100キロ前後の体格だった可能性はありますが・・
菊田選手も入団後のトレーニングで増量する事にはなりそうですね。
メモ
2019年11月1日 追記
長谷川国利スカウト部長、内田強担当スカウトらの指名あいさつがあり、その時に「身体でかいね」と声をかけられた際に
「ヒップ111センチ、胸囲100センチ、右太もも65センチ、左太もも63センチです」
と答えたんだとか。
岡本和真選手が、入団時に太もも68センチ、昨年はスーツを破いたという話もあるほどの重量級ですが、菊田選手も負けず劣らずといったサイズ感。
期待しかありませんね。
あと、菊田選手を観た時に、最初に思ったのが
- お尻が大きいなぁ
- 太ももがはちきれそうなほど太いなぁ
というところです。
岡本選手も、阿部慎之助から「足首が象さん」と言われるほど、下半身の大きさが注目されていて、松井氏や二岡コーチの指導を受けて、四番の地位を確立しようとしています。
菊田選手もぜひとも阿部監督、村田コーチなどの助言を受けて、大きく育ててほしいなぁと願います。
菊田拡和選手のスイングスピードはレジェンド級?
巨人の四番と比較しても見劣りしない恵まれた体躯を持っていますが、肝心の技術が伴わない事にはプロ野球で生きていくのは難しいです。
甲子園出場もしていないという事からも、本当の評価が分かれるところがあるかも知れませんが、菊田選手に限っては杞憂に終わるのではないか??と思う動画を見つけました!
こちらの動画ですが、ドラフト前に注目選手のスイングスピードを測る企画のようで、菊田選手もチャレンジしているのですが、最初の一打が165キロオーバー・・Σ(゚д゚lll)
軽く振っているように見えるのですが、あまりのスイングスピードに一同驚愕・・
一説には機械の故障や計測ミスといった声もあるのですが、そのあともう一度チャレンジしたところ149キロを計測。
他の名だたる高校生チャレンジャーで140台前半というところを考えても、菊田選手のスイングスピードがすでに超高校級である事は、この数字からもお分かり頂けるのでは無いでしょうか。
ちなみに、スイングスピードの平均ですが、
- 高校生で107~120キロ
- 大学生で122~137キロ
- 社会人で135~145キロ
程度だと言われていて、プロ選手だとヤクルトスワローズの雄平選手の169.3キロが最高とも言われています。
ちなみに、松井秀喜氏で159キロ、イチロー氏で158キロのスイングスピードが出ていたそうで、菊田選手はすでにプロ選手の平均以上、もしくはベスト5に入るスピードを誇っている可能性が、数字上ではあるという事です。
(ファン目線という事で、若干煽っていますが、それくらい期待したいという事でご了承下さい・・笑)
スイングスピードは一つの指標にすぎない
余談ですが、スイングスピードはたしかに速ければ速いほど、変化球の見極めやストレートにも打ち負けないといったメリットがありそうに思えますが、「スイングスピードが速い≠良い打者」です。
また、遠くへ飛ばすのにパワーがいるというのも、これも全てではありません。
落合博満さんが、スポーツ内閣で打撃理論をお話されていた事があったのですが、スイングスピードを上げるのに「バットを最短でボールに当てる」というのは、最悪の理論だと言っていました。
いわゆる「ダウンスイング」という方法ですが、ダウンスイングの理論はバットに当たる面が「レベルスイング」に比べて少ないため、ボールへのアジャスト確率が落ちてしまうのです。
ヤクルトスワローズの青木選手のフォームを参考に、動作解析されていて、一目瞭然だったのですが、極端な言い方ですが、
- ダウンスイングをするとボールにぶつかるのは、一点のみ
- レベルスイングをするとボールにぶつかるのは、複数点できる
という事になります。
このように、それぞれのスイングでボールにアジャストできるポイントに大きな違いができ、結果的に変化球を見極める時間を作れるかどうかになってくるという事です。
スイングについては、別の機会の特集で書きたいと思います。(素人目線ですが、ソフトテニスにも通じるところがありますので、あながち間違いではないと思ってます。)
スイングスピードは速いに越した事はないですが、「それぞれの選手の特徴に合わせて、自分のスイングを作っていく方が大事」で、答えは一つではありませんが、原理原則だけは抑えておきたいところですね。
スイングと関係する理論をまとめました!
→ 野球のフライボール革命はバレルゾーンが重要?角度や打ち方の理論をまとめました
菊田選手のスイングはどうなっている??
では、話を戻しまして常総学院の菊田選手はどうなのか?という事で動画を探してきたのが、大学生相手に練習試合をシている動画でした。
こちらの動画を見るかぎり、身体は下半身がどっしりしていて、本当に恵まれた体躯だなぁ・・と改めて思いました。
そして打席に入ってからトップを作るまでの構え方ですが、個人的には西武ライオンズの中村選手に似ているのでは??と思いました・・
が、本人は同じ西武ライオンズの山川穂高選手を意識してフォームを作っているみたいですね。
言われてみれば足の動かし方は山川選手かな??と思うところはありますが、中村選手のフォームをふんだんに取り入れた山川選手のフォームですから・・・あながち間違いでは無いでしょう・・笑
菊田選手の構えですが、下半身がどっしりしている割には上半身はリラックスしているなぁ・・という印象。
あまり動きがなく、静かに獲物が来るのを待っているような不気味さが漂います。
武道や能の世界に「静中の動(せいちゅうのどう)」と呼ばれる言葉があり、動きが止まっている(静)から次の動きに対応する(動)へと動く事がありますが、中国拳法などの動きが身体に合っている人には良い待球姿勢なのかもしれません。
余談ですが、ヒッチやコックなどを入れたり、身体を左右に揺らしたりして、動から動へ移る待球姿勢を取るバッターもいます。
これも、どちらが良いとか悪いとかではなく、自分に合った待球姿勢だと思えば、特に問題ないのでは?と個人的には思います。
次に、スローで見て頂きたいのが、打つ瞬間の右手の使い方です。
先ほど話しに出したスポーツ内閣の落合さん、そしてバリー・ボンズさんも言っていたのが、「利き手の使い方(=ガイドハンド)」が重要だと言っていました。
より遠くにボールを飛ばそうとする時に、後ろを大きく回し、前は速くさばく事が必要になるのですが、その時に利き手(腕)が右打者の場合は右脇にしっかりとくっついて誘導されていく事で、胸が開かずに球を待つことが出来ます。
では、菊田選手はどうか?
という事でスローで再生すると、右手が脇から離れず、下半身もスタンスが狭くて踏み込みも浅いため、頭の位置も動いておらず、自分のポイントまでボールをしっかり呼び込んでスイング出来ているように見えます。
そのため、大学生相手でも振り負ける事なく、しっかりとスイングし、フェンス直撃の長打を打つ事が出来ているのかな??と思われます。
菊田拡和は金の卵になり得るか?
素人ながらですが、菊田選手のスイングは高校生離れした技術と身体があってこそ生まれている事が、動画を見ても分かりました。
練習試合などでは、右方向にも大きな当たりを打てることも証明しているようなので、球場を大きく使って打撃が出来るとなれば、本当に魅力的な選手になりそうです。
岡本和真選手も、2018年は引っ張りが多い印象でしたが、今年は打率は下げても右方向への大きなホームランも増えていますし、2020年はさらなる上積みが期待出来そうです。
岡本和真選手を教えた二岡コーチが三軍にいますし、尊敬する村田修一コーチも二軍にいますので、育成環境としては抜群の環境では無いかな??と思います。
2019年11月4日更新 菊田選手背番号何番だろう?
→ 読売巨人軍の2020年背番号はどうなる?2019年は背番号シャッフルが成功?
幸い、今の巨人はどのポジションも人材が豊富なので、育成に2年、3年かける事は苦にならないと思いますので、まずは一年目にファームで二桁ホームランを打ってから、一軍のチャンスを掴んで欲しいなぁと願います。
原監督の
「和真に勝るとも劣らぬ迫力」
という言葉を信じて・・ロマン砲になる事を巨人ファンとして強く願っています!
菊田選手、頑張って下さいね!
2018年11月18日 追記
仮契約が終了し、背番号が「60」で決定しました!
60は、西武ライオンズの中村剛也選手の番号にちなんで、「将来60本打てる選手に育って欲しい」という願いを原監督が込めての選定だそうです。
アベレージよりも、ファンにロマンを与えてくれるホームランをガンガン打って欲しいなぁと思います!
同じ巨人の金の卵です!
今日は、もう一記事更新しようと思います!
今日の記事良かったよ!とか、応援してくれるという事でしたら、ブログランキングにもチャレンジしていますので、ポチッと押して頂けると嬉しいです♫
キャンプの動画がありました。
なんとなく、岡本和真選手の立ち振る舞いに似ているような?また、スタンスの狭い感じは西武ライオンズの中村剛也選手のように感じました。
※クリックすると確認できます!
↓ ↓