2019年セ・リーグを制覇するも、日本シリーズではソフトバンクホークス相手に力負けした感のある巨人。
ソフトバンクホークスと比べると、先発、リリーフ、打線とすべての面において力負けしている感じでしたので、2020年は補強だけでなく、現有戦力の底上げが必要です。
秋季キャンプ、ウィンターリーグ派遣、自主トレとそれぞれの選手が2020年シーズンに向けて、始動していますが、2020年の開幕ローテーションを担うのは誰か?
ここでは、筆者の主観や希望も入りますが、ご紹介したいと思います。
読売巨人軍 開幕ローテーション2019
まずはじめに、2019年の開幕ローテーション選手と結果を紹介したいのですが、
勝利数 | 敗北数 | 防御率 | |
菅野智之 | 11 | 6 | 3.99 |
ヤングマン | 3 | 4 | 6.09 |
畠世周 | 0 | 1 | 6.89 |
山口俊 | 15 | 4 | 2.91 |
高橋優貴 | 5 | 7 | 3.19 |
当初は5人でローテーションを回し、ヤングマンとメルセデスを抹消で入れ替え、谷間の投手は今村投手が務める形でした。
そこから、ペナント終盤のローテーションを見てみると、
勝利数 | 敗北数 | 防御率 | |
メルセデス | 8 | 8 | 3.52 |
山口俊 | 15 | 4 | 2.91 |
戸郷翔征 | 1 | 0 | 2.08 |
高橋優貴 | 5 | 7 | 3.19 |
今村信貴 | 3 | 2 | 4.08 |
とローテーションを一年間守ってきたのは山口俊投手のみ、途中抹消などで調整期間があったものの、一年間ペナントレースで戦い続けたのはメルセデス選手、高橋優貴選手、怪我で3度の抹消もあり、ペナント終盤はリハビリに務めた菅野智之投手のみです。
交流戦終盤から桜井俊貴投手が台頭し、8勝をあげていますが、二桁勝利は山口俊、菅野智之の二人のみ、先発ローテーションを固定出来ず、安定させる事が出来なかった事が先発防御率3.83のセ・リーグ2位の結果になった理由と言えそうです。
2018年の先発防御率はセ・リーグ1位
参考に2018年の先発防御率を確認してみたところ、3.64でセ・リーグ1位の結果です。
2018年の開幕ローテーションは、
勝利数 | 敗北数 | 防御率 | |
菅野智之 | 15 | 8 | 2.14 |
田口麗斗 | 2 | 8 | 4.80 |
野上亮磨 | 4 | 4 | 4.79 |
山口俊 | 9 | 9 | 3.68 |
吉川光夫 | 6 | 7 | 4.26 |
大竹寛 | 1 | 1 | 6.00 |
この6人ではじまり、ペナント終盤には
勝利数 | 敗北数 | 防御率 | |
菅野智之 | 15 | 8 | 2.14 |
今村信貴 | 6 | 2 | 3.86 |
メルセデス | 5 | 4 | 2.05 |
吉川光夫 | 6 | 7 | 4.26 |
4人でローテーションを回し、残り2枠を内海哲也投手や田口麗斗投手が投げていました。
シーズン終盤を4人で回していたのは、クライマックスシリーズを目指してチームが勝つために、感覚を詰めて投げていたためで、信頼できるピッチャーが登板していますが、二桁勝利をあげたのは菅野智之投手のみです。
さらに、菅野智之投手の防御率が2.14と突出していた事もあったので、先発防御率が下げる事ができたところもあるので、2018年から菅野投手に次ぐ「勝てる先発ピッチャーを育てる」という点では課題でした。
読売巨人軍の2020年開幕ローテーションは??
2018年、2019年と開幕ローテーションに名前を連ねたのは
- 菅野智之
- 山口俊
- CCメルセデス
この三名のみですが、2015年ドラフト1位の桜井俊貴投手が8勝、2018年ドラフト1位の高橋優貴投手が5勝とそれぞれ2020年以降に可能性を見せてくれたのは、大きな財産です。
山口俊選手は大リーグへの移籍が決定したので、残りの菅野投手とメルセデス投手の二名は開幕ローテーションに名を連ねる事が決定でしょう。
二桁勝利が期待できる若手投手は二人!
次に、2016年に10勝、2017年に13勝をあげた田口麗斗投手も、中継ぎで球威とキレを取り戻し復活しましたし、2018年6勝、2019年3勝をあげた今村信貴投手も、あともう一皮むければ二桁勝利も届く可能性があります。
この二人も、先発ローテーションか谷間のローテーション候補にはなりそうです。
その他にも、中継ぎで復活した大竹寛投手、ペナントレース終盤で可能性を見せた新人戸郷翔征投手、怪我から復帰しウィンターリーグで好投した畠世周投手、楽天イーグルスから移籍し移籍後初勝利をあげた古川侑利投手・・
など、たくさんの先発候補が挙げられます。
虎視眈々と先発の座を狙いたい若手投手は?
また、プエルトリコのウィンターリーグに参戦中の髙田萌生投手、高田投手と同期の大江竜聖投手、サイドスローに転向した2017年ドラフト1位鍬原拓也投手、背番号変更で背水の宮國椋丞投手も、虎視眈々と先発投手の座を狙っています。
さらに、怪我から復帰を目指す岩隈久志投手、野上亮磨投手も先発投手候補になりますが、怪我明けという事で、後半戦から戦線復帰する可能性も考えられます。
2020年の開幕ローテーション6名はこれだ!
このように、たくさんの先発ローテーション候補をあげる事はできますが、開幕ローテーションに照準を合わせるとなると、筆者の開幕ローテーション予想は以下の通りです。
- 菅野智之
- CCメルセデス
- 田口麗斗
- 高橋優貴
- エンジェルサンチェス
- 畠世周
まず、巨人のエース菅野智之投手は、開幕投手も内定しており、来季開幕ローテーションに照準を合わせた調整をしますし、今年は怪我の影響もあって不本意な結果だったと思いますが・・・
来年は東京オリンピックもありますので、同様な事が起きないだろうと思います。
菅野投手について、詳しく書いています。
→ 菅野智之投手、2020年オフにもメジャー?国内FAは無縁もポスティングで価値は爆上げか?
2人目のCCメルセデス投手ですが、2年連続での実績もあり、外国人投手の筆頭格として活躍を期待されています。
日本シリーズでもソフトバンクホークス相手にも互角の戦いを見せていましたので、首脳陣の期待は高いですし、怪我さえなければ開幕ローテーション入りは確定でしょう。
メルセデス投手について、詳しく書いています。
→ 巨人育成の星 CCメルセデスの成績アップで年俸も爆上げ?ジャパニーズドリームを掴んでほしい
3人目の田口麗斗投手ですが、球の球威とキレが戻れば、2年連続二桁勝利の実績がある投手ですし、当然ながら開幕からローテーションを期待したい投手です。
怪我よりも体調管理(特に太りやすい体質なので体重コントロールを)には気をつけてくれれば開幕ローテーション入りは確定でしょう。
田口麗斗投手について、詳しく書いています。
→ 田口麗斗選手 背番号変更で完全復活!左のエース復権を!年俸爆上げの予感
4人目の高橋優貴投手ですが、新人から5勝と高い奪三振率とスクリューという決め球もあり、2年目のジンクスは心配ないと見ています。
来年こそ体力をつけてQS(クオリティスタート)を60%以上に引き上げてほしいですが、開幕ローテーションでしっかりイニング数を回してほしいところです。
高橋優貴投手について、詳しく書いています。
→ 高橋優貴投手の背番号26へ!来季は決め球スクリューで二桁勝利目指してほしい!
5人目のエンジェルサンチェス投手ですが、菅野投手と共に二枚看板になれるだけの可能性があるピッチャーです。
韓国からNPB入りした投手ではバンデンハーク投手が例にあがりますが、来日1年目に無傷の9連勝をあげています、サンチェス投手にも同じような活躍を求めたいですし、山口俊投手の穴を埋めてくれる事を期待したいですね。
エンジェルサンチェス投手について、詳しく書いています。
→ アンヘルサンチェス投手、韓国プロ野球(KBO)から巨人へ!年俸や成績をまとめました!
6人目ですが賛否両論分かれるかも知れませんし、ファンによっては今村信貴投手、古川侑利投手を推す方もいらっしゃるかもしれません。
筆者自身も古川侑利投手とどちらにしようか?と迷ったほどですが、畠世周投手が投げられる事をウィンターリーグで証明しましたので、過去実績から畠選手推しでいきたいと思います。
畠世周投手について、詳しく書いています。
→ 畠世周の現在、怪我も完治でウィンターリーグへ!結婚して心機一転成績爆上げか?
読売巨人軍 2020年のローテーションは最後まで続くか?
長いペナントレースの間、何が起こるか分かりませんし、先発投手は何人いても足りる事はありませんので、あとに続けるだけの投手が何人控えているか??は戦力層をアップするのに必要不可欠です。
また、東京オリンピック期間の前後7月22日から8月13日まで休止期間となるので、ここで各球団が戦力を整えたり、ローテーション再編を行う事も予想されます。
一年通じて、ローテーションを守ってくれるピッチャーが、最低でも4人。
4人いれば、二桁勝利は3人もしくは4人が達成してくれると思いますし、
- 菅野智之
- CCメルセデス
- 田口麗斗
- エンジェルサンチェス
の4人は、ローテーションを一年間守ってくれるのでは??と期待しています。
後半戦はローテーションの再編もありベテランが活躍?
逆に、畠世周選手や高橋優貴投手のような若手ピッチャーは、今村信貴、古川侑利、岩隈久志、野上亮磨選手たちがあとに控えているので、五輪前までしっかりとローテーションを守ってくれれば、最低限の仕事は出来ていると言えそうです。
特に、後半戦は岩隈投手、野上投手が怪我から復帰し、優勝経験があるベテランがローテーションや谷間先発を埋めてくれて、結果を出していくと、チームに勢いが出てくると想いますので、前半戦はしっかりと体作りを優先して欲しいと思います。
読売巨人軍 2020年先発投手候補の成績予想
最後に、あくまで筆者の希望的な観測が大きいですが、2020年の先発投手の候補たちの成績を予想してみたいと思います。
予想に関しては、試合数(先発)、勝敗、防御率の4つのみとさせて頂きます。
試合数(先発) | 勝利数 | 敗北数 | 防御率 | |
菅野智之 | 26 | 20 | 4 | 2.50 |
CCメルセデス | 20 | 12 | 8 | 3.65 |
田口麗斗 | 26 | 14 | 10 | 3.20 |
高橋優貴 | 13 | 7 | 6 | 3.50 |
エンジェルサンチェス | 26 | 13 | 12 | 3.09 |
畠世周 | 7 | 4 | 3 | 3.50 |
今村信貴 | 3 | 4 | 4 | 3.70 |
桜井俊貴 | 3 | 1 | 2 | 3.80 |
岩隈久志 | 4 | 3 | 1 | 3.80 |
野上亮磨 | 2 | 0 | 1 | 4.50 |
古川侑利 | 6 | 3 | 1 | 3.20 |
戸郷翔征 | 6 | 2 | 2 | 3.60 |
髙田萌生 | 2 | 0 | 1 | 4.50 |
個人的な意見で申し訳ないのですが、桜井俊貴選手は今年のペナントレース終盤を見ていて「不安」が先によぎるので、開幕ローテーションだけでなく、先発出場しても勝てない可能性があるのではないか??と低評価にしています。
戸郷選手に関しても、ペナント終盤の活躍を見ると推したいところですが、とは言え二年目ですし、将来性を考えてファームでの経験を積むのも必要かと思い、登板数は4としました。
こうやってみると、菅野選手、田口選手、サンチェス選手がローテーションを守り、メルセデス選手が20試合近く登板してくれると、かなり強力な先発陣容が整います。
また、怪我明けの選手を無理して使わなくて良いので、余裕をもって選手を起用できるので、是非ともこの数字に近い数字をあげてほしいですし、今年の桜井俊貴投手のように意外な選手が出てくる楽しみも欲しいですよね。
数字の通り選手が活躍すれば良いですが、そうもいかないのがペナントレースですし、面白さがありますので、2020年開幕まで選手の状態を見ながら予想を変えていきたいと思います。
開幕29人メンバーと開幕スタメンも予想しています。
●2020年3月23日 更新
当ブログは2020年1月7日に更新したもので、キャンプ開始前という事もありましたので、現状の調子などを見た上で開幕ローテーションを改めて予想していきたいと思います。
まず、開幕ローテーション6人のうち、4名は「確定」したと言えます。
- エースの菅野智之
- 韓国リーグで17勝のエンジェルサンチェス
- 左のエース候補田口麗斗
- 2年目の進化が楽しみな戸郷翔征
残りの2枠を争うのが、
- サイドスローへ転向の鍬原拓也
- 左の先発で覚醒してほしい今村信貴
- 10年目を迎える未完の大器宮國椋丞
- 昨年8勝でプチブレイクした桜井俊貴
現状、この4人が開幕ローテーションを狙える位置にいますが、今後の練習試合やファームでの結果次第となってきそうな現状です。
さらに、育成選手でありながら、ここまで結果を残してきた
- 沼田翔平
- 與那原大剛
両選手は、オープン戦は主にリリーフ登板でしたが、先発調整を言い渡され、今後1軍の練習試合の中でも試される可能性があります。
育成選手なので、支配下登録されるかどうか?が先になりますが、明るいニュースである事は間違いないでしょう。
そして、当初開幕ローテーション入りが期待されていた
- CCメルセデス
- 高橋優貴
- 畠世周
の3選手ですが、キャンプやオープン戦で怪我をした事で、開幕ローテーション入りから一歩後退の現状です。
ただし、CCメルセデス選手はキャンプ序盤での離脱と、時期も幸いしてすでに3軍の練習試合で復帰し好投しています。
高橋、畠両選手はリハビリ中ですが、前半戦には十分に復帰が叶うと思いますので、プロ野球開幕延期が功を奏した形になっています。
その他に、岩隈久志、野上亮磨両ベテラン投手が、リハビリ調整中で現状はなかなか情報がありませんが、後半戦に復帰してくる可能性は十分です。
また、開幕ローテーションではありませんが、開幕リリーフ候補で控える
- 高田萌生
- 古川侑利
- 藤岡貴裕
3選手は、ロングリリーフや先発も出来ますので、ローテーションピッチャーに不測の事態が起きた時には、先発候補に名乗りを挙げる可能性は十分にありそうです。
これだけ名前が挙がってくるほど、巨人の戦力も充実してきたという事で嬉しい悲鳴ですが、開幕ローテーションは6名しか入れませんので、今後も熾烈な競争が続くものと思われます。
開幕戦の日程が決まらない中、調整が難しいですが、怪我には気をつけて精一杯アピールをして、結果を残して欲しいと思います。