近未来のリリーフエース候補に、育成の星が出てくるかもしれません。
すでに2019年に一軍デビューを果たしていますが、青森山田高等学校から育成ドラフト6位で指名された堀岡隼人投手。
この名前を覚えておいても、損は無いかと思いますので、ここで特集記事を組ませていただこうかと思います。
堀岡隼人 経歴やプロフィール
まずはじめに、恒例の経歴とプロフィールの確認からいきましょう。
2016年 育成ドラフト6位指名の名門青森山田高等学校出身の投手です。この年の育成ドラフトは大当たりの年で
- 育成一位には高井俊投手(野茂二世でダイナミックなフォームが魅力)
- 育成二位には加藤脩平外野手
- 育成四位には坂本工宜投手(2019年オフ自由契約になりました)
- 育成五位には松原聖弥外野手(走攻守レベルの高い次世代レギュラー候補)
と、支配下登録された選手が3名、期待の選手も多い年でしたが、堀岡隼人投手も2019年7月26日に期限ギリギリでしたが、チーム事情もあっての支配下登録された事でも注目されました。
入団当時、巨人はソフトバンクにならって3軍制をはじめたばかりで、選手の数を確保しなければいけないという事もあり、育成契約選手を多く獲得したという事も堀岡選手にとってはラッキーだったかもしれません。
当時のスカウト評では、柏田スカウトが
「身体は強く、伸びしろがある」
と評価した通り・・・とは実はいかず、入団後は怪我に悩まされる事になりますが、その前に高校時代の話題から触れておきたいと思います。
高校はプロ野球選手を多く排出する名門青森山田
青森山田高等学校と言えば、吉田一将選手、山崎晃大朗選手、柳田将利選手がプロ野球選手になっていたり、他のスポーツでもテニスの錦織圭選手、卓球の水谷隼選手と一流アスリートの出身高としても知られています。
もともと内野手だった堀岡選手は、高校時代に投手へ転向、最速144キロの速球を投げ込んでいましたが球速だけ見れば特に特徴のない投手という中で、球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを操るというところで、総合力で勝負するピッチャーでした。
2年生秋からエースピッチャーとして頭角を現し、春のセンバツでは敦賀気比高等学校相手に失点1と粘りのピッチングを見せるも一回戦で敗退、その後巨人のテストを受けての育成契約という事だったようです。
堀岡隼人投手の育成契約時の成績は??
2016年から3年間の堀岡選手のファームでの成績ですが、
2016年 | 8試合登板 | 防御率 5点台 |
2017年 | 18試合登板 | 防御率 9点台 |
2018年 | 登板なし |
正直、良いとは言えない・・・
さらに2018年は2017年オフに肘のクリーニング手術をした事もあり登板できずに終了しています。
通常、育成契約は3年ごとに見直しが行われるので、2018年オフにクビを覚悟した可能性もありますが、巨人はクビにしなかったんですね!!
そして見事に2019年にはリハビリからの復活、さらには2018年投げれない分、体作りをしっかりしていたようで、球速が見違えるようにアップし、平均球速は140キロ後半、最速151キロまで伸ばす事に成功しています。
ちょっと笑えない動画なんですけど・・・今年の守護神として期待されたライアンクック投手よりも速い・・?といった動画を見つけました・・・
真偽は不明ですが、動画ではリリーフエースを務めており、球団からの期待の高さを感じずにはいれません。
ちなみに2019年の主な二軍成績は
試合数 | 投球回数 | 勝利数 | 負け数 | セーブ数 | 防御率 | 奪三振数 | 与四球 |
29試合 | 34.2回 | 0 | 1 | 9 | 1.04 | 39 | 14 |
- WHIP(1イニング当たりの安打+四球)は、0.87
- K/9(9イニング投げたとしていくつ三振が取れるのか)は、10.26
- K/BB(四球を与えるまでにいくつの三振を奪うのか)は、2.79
を記録しています。
実はリリーフピッチャーを見る時の数字として、上記3つが比較しやすいかな??と思い、計算してみたのですが、1軍と2軍でまるでレベルが違うのでアテには出来ないですが・・
仮に1軍でこの数字を叩き出せるとすれば、リリーフエースを目指す事が出来ます。
あくまで参考ですが、ある年のデータだと、
WHIPは、
- サファテ 0.63
- 山﨑康晃 0.87
K/9は、
- サファテ 14.2
- 松井裕樹 12.8
K/BBは、
- サファテ 7.29
- 山﨑康晃 6.00
とそれぞれ、球界を代表する抑えの名前が出てきますが、堀岡投手の課題があるとすれば、「無駄な四球を減らし奪三振数を増やす」というところでは無いでしょうか。
堀岡隼人投手の1軍成績は??
支配下登録後、野上亮磨投手と共に1軍へ呼ばれ、3試合に登板していますが、
被安打 | 被本塁打 | 奪三振数 | 四球 | 自責点 | 防御率 |
5 | 1 | 2 | 3 | 3 | 6.23 |
と散々な結果で二軍に戻っています・・
特に二軍では被本塁打「ゼロ」だったにも関わらず、一軍デビュー後に被弾・・・勿体ない・・・
本来の実力を発揮出来なかった可能性はありますが、それでもこれが一軍のレベルだという事を肌で感じれたのでは無いでしょうか??
投球練習からしてストライクが入ってませんし、フォームが心無しか緩んでいる気がしますので、これでは抑えられる気がしない・・と素人目でも分かります。
同じく育成から這い上がった注目選手
→ 巨人の山下航汰外野手レギュラー獲りなるか?育成ドラフト上がりの2019年二軍成績は?
堀岡隼人選手の球種決め球は??
ストレートの球速が伸びてはいますが、決め球として使っているのはスライダーのようです。
他にカーブ、チェンジアップ、フォークを扱えるみたいですが、フォークは落差があり大きく落ちるものではなく、手元で少し落ちる程度のもので、これから磨きをかけなければいけない球種です。
しかし、カーブについては今年阪神タイガースのジョンソン投手が投げていた事でも知られる「パワーカーブ」のように球速が120キロ後半出るもので、珍しい球種になりますので、カーブの制球力を磨いて、ストレートと決め球のスライダーとのコンビネーションで抑え込めれば、パターンが確立出来ていくのではないかな??と思われます。
堀岡世代の育成の星よ巨人を強くしてくれ
2016年の巨人のドラフトは、吉川尚輝、畠世周、谷岡竜平、池田駿、高田萌生、大江竜聖と期待の若手が多いドラフトでした。
実際、全選手1軍を経験しており、特に畠世周選手と高田萌生選手は潜在能力の高さを買われて、ローテーションピッチャーとなれる逸材だと言われ続けています。
(畠選手は怪我が多くて心配ですが・・・)
また、吉川尚輝選手も2019年は腰痛で1年棒に振ってしまいましたが、このまま終わるには勿体なすぎる逸材ですし、2016年ドラフトの逆襲は2020年楽しみにしていたいと思います。
この波に乗り遅れる事なく、育成ドラフトからも支配下登録も続々と増えていますし、堀岡選手も自身の特徴を見出して、是非とも一軍定着、ゆくゆくは中川選手と共にセットアッパーやリリーフエースで抑えてほしいと思います。
巨人期待の若手特集!
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