巨人の育成選手の争いが、今もっとも熱い!
2015年ドラフト3位で入団した與那原大剛選手、2018年6月にトミー・ジョン手術(右肘内側側副じん帯再建術)を行ったため、2019年から育成選手として再契約していますが、2020年春季キャンプには1軍メンバー入りし、怪我からの回復は順調です。
この春のアピール次第では、支配下登録に戻ることも夢ではないほど、ポテンシャルを認められている與那原大剛選手の魅力はどこにあるのか?
ここでは、與那原大剛選手の過去の成績から2020年の活躍を考察したいと思います。
與那原大剛選手のプロフィール
まず最初に与那原選手のプロフィールですが、
出身 | 普天間高 |
身長 | 189センチ |
体重 | 87キロ |
甲子園の出場経験はないですが、琉球トルネードの異名を取り、スカウトにも注目されていた事もあり、2015年ドラフト3位で巨人に入団。
高校2年冬の時点で136キロだった球速も3年春で148キロまでアップと急成長、球の勢いも強いという事が評価に繋がったのですが、入団後は1軍で結果を残せず2018年6月に右肘を怪我したため、トミー・ジョン手術(右肘内側側副じん帯再建術)に踏み切っています。
與那原大剛選手の主な投手成績
続いて、與那原選手の入団後のファームでの成績ですが、
防御率 | 試合 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | K/BB | |
2016年 | 2.08 | 5 | 1 | 1 | 0 | 13 | 2 | 12 | 6.00 |
2017年 | 4.71 | 6 | 0 | 2 | 1 | 28.2 | 13 | 17 | 1.31 |
2019年 | 4.50 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
2019年はリハビリに費やしたため、終盤2試合だけに登板していますが、2016年、2017年はリリーフ登板で経験を積んでいます。
リハビリ明けの2019年の登板では、150キロを計測し、自己最速を更新しているように、トミージョン手術開け2年ほど経ってくると、以前のような力強い投球が戻ってきたり、球速が上がることもあり、與那原選手の場合も手術の恩恵を受けているようです。
高校時代はクイックモーションにも評価が
與那原選手のフォームですが、「琉球のトルネード」と呼ばれるように、野茂英雄氏を彷彿させるトルネード投法に近い投球フォームです。
背中が相手に見えるほどひねってから、高い身長を活かして投げ下ろすダイナミックなフォームは、他にはないアドバンテージです。
個人的には、軽く投げているように見えて、球威があるので、江川卓氏のような感じにも見えます。
巨人のピッチングスタッフの構成を見ても、パワーピッチャーが少なく、ソフトバンクの投手に比べて「ボールが弱い」と首脳陣から評価され、秋季キャンプでは「平均球速5キロアップ」の指令が出たほどです。
與那原投手のような球の強いピッチャーは、原監督好みだと思いますので、春季キャンプの紅白戦やオープン戦で上手くアピールできれば、支配下登録候補に躍り出てくる可能性は十分です。
さらに、190センチ近い体格ですが、クイックモーションは1.0秒を切る器用さも持ち合わせているので、将来が楽しみな選手である事は間違い有りませんね。
ドラフト時点での與那原選手の評価
少し古い話になりますが、2015年ドラフト前の評価では
「野茂を最初に見たときの印象に似ている。将来、すごい投手になれるかは本人次第だが、上半身の筋力や指先の感覚は優れている」
「MAX148キロのスピードボールが魅力の琉球の大魔神。我流の投球フォームながら、クイックは1秒を切る。将来性抜群の素材」
「今のプロ野球にいないタイプで、力と力で勝負できる。昔でいうと野茂かな。でも、野茂の高校時代と比べたら彼の方が力がある」
と、甲子園未出場の無名の選手とは思えない好評価が多いピッチャーです。
もちろん、本人の努力次第ではありますが、恵まれた体格と球の強さはアドバンテージになりそうなので、将来は抑えをするのも面白いのでは??と可能性を感じますが、どうなるでしょうか??
與那原大剛選手の年俸や背番号
次に、與那原選手の年俸と背番号ですが、
年 | 年俸(推定) | 背番号 |
2020年 | 420万円 | 024 |
2019年 | 510万円 | 024 |
2018年 | 580万円 | 91 |
2017年 | 610万円 | 46 |
2016年 | 600万円 | 46 |
2015年ドラフト時は契約金5000万と年俸600万で契約しましたが、怪我の影響もあり育成選手となったため、年々年俸は下降。
背番号も3桁となりましたが・・・
今の空き番は、1ケタ台を除くと
44、48、92、95、96、98
と背番号も空いていますし、支配下登録選手は65名と残り5枠ありますので、十分なチャンスはあるはずです。
與那原大剛選手 2020年期待されるところ
原監督から、秋季キャンプで
「実戦的。おもしろかった」
と評価を受け、春季キャンプは1軍キャンプ入り、さらにキャンプでは
「楽しみな投手だと思います。今年は戦える位置に来ている。非常に個性的な投げ方で」
とコメントされるほどで、期待をかけられていますので、4日の紅白戦でアピール出来るか?楽しみです。
また、阿部慎之助二軍監督からは、
「投げるタイミングに変化をつけてみては。投げるタイミングが違えば球種が1つ増えるようなもの」
と助言を受けており、可能性は十分な投手だけに、是非とも大器晩成し、怪我からの復帰を果たしてほしいと思います。
今後も與那原選手の情報は随時更新していきたいと思います、まずは今日の4日の紅白戦の感想などを追記していこうと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。
育成選手注目の選手