いよいよ春季キャンプが開幕しますが、今年の巨人のキャンプはかなり楽しみな選手が多いですが・・
中でも阿部慎之助二軍監督が唯一名前を挙げたのが育成ドラフトで支配下登録を目指す「黒田響生」内野手です。
黒田響生選手、名前は知っていてもどんな選手なんだろう??と知らない方も多いかもしれませんが、今年ブレイク必至の若手選手という事で、ここでは黒田選手の特徴や支配下登録に必要な課題や期待するところをまとめていきます。
黒田響生選手のプロフィール
まずはじめに、黒田選手のプロフィールですが、
出身校 | 敦賀気比高等学校 |
身長 | 184センチ |
体重 | 75キロ |
高校時代は、不動のショートで2番バッターとしてチームを引っ張ったリーダーシップを持った青年。
高校通算で10本塁打を放つも、高校3年生で甲子園に出場するも1回戦で敗退、スカウトからは守備の評価は高く、リストの柔らかさと広角に打ち分ける打撃は評価されていました。
残念ながら育成契約でのプロ入りと支配下登録はなりませんでしたが、黒田選手が巨人ファンだったという事もあって涙して喜び、巨人入りを決意したようです。
2018年のドラフトには、ショートには
- 小園海斗
- 根尾昂
とスーパー高校生がいましたので、甲子園で目立った結果を残せなかった黒田選手にとっては仕方ない事だったかも知れませんが、巨人には山下航汰選手のように育成ドラフトから支配下登録へ半年で上がった実例もありますし、何よりすごいのがこちら!
阿部2軍監督
日本一の卵ついに見ぃつけた!
育成19歳ショート 黒田響生
勇人の19歳の頃よりもポテンシャル、技術は上#黒田響生 #阿部慎之助 pic.twitter.com/PFckdhBCLp— ちゃこしん (@okahciaiem) December 3, 2019
阿部慎之助二軍監督が、坂本勇人選手の19歳の頃よりも能力が上という評価をしたという事です。
プロ通算2132安打、406本塁打を誇る球団史上最強の捕手と呼ばれる阿部監督が、評価をしたという事で一気に名前が表に出るようになりましたが、これは本当にすごい事です。
今、巨人はポスト坂本勇人選手や坂本勇人選手のコンバート問題が棚上げされている状態ですので、ショート、セカンドのレギュラーを穫れるチャンスは十分あります。
育成選手と言っても、春季キャンプを一軍入りを勝ち取ったわけですから、良いアピールができれば、支配下登録に繋がるはずですので、是非とも頑張って欲しいですね。
黒田響生選手の主な打撃成績
続いて、黒田選手の主な打撃成績ですが、
打率 | 試合 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | BB/K | 出塁率 | 長打率 | OPS |
.172 | 42 | 15 | 1 | 9 | 0 | 5 | 24 | 0.21 | .221 | .241 | .462 |
ファームでは目立った数字を上げる事が出来ませんでしたが、42試合に出場し、少しずつプロの野球に慣れる事が出来てきています。
それでも、阿部監督が評価するのは
- 坂本勇人選手のようなリストが柔らかい。
- 懐が深く、パンチ力がある打撃力。
- ウィンターリーグで途中出場ながら見せた打撃センス
に賛辞を送っていますので、数字だけでは計れない点を評価されていると言えますね。
しかし、どれだけセンスがありチャンスがあっても
「俺がいくらアドバイスしたって、生かすも殺すも自分次第。ワンチャンスをものにするための準備ができるかどうか。勇人は『持ってる』だけじゃなくて、そういう準備ができていたから、巡ってきたああいうチャンスで結果を出せたんだと思う」
と阿部二軍監督がコメントしている通り、一度あるチャンスをモノに出来るか??そんな選手にこそ、このキャンプはチャンスが巡ってくるのではないか??と思います。
黒田響生選手の守備はすでに支配下登録級
打撃については、まだ身体も出来上がってきていないので、非力さが残る一方で、守備に関してはウィンターリーグでも非凡なセンスを見せてくれていて、特にショートの深い位置からでも投げられる下半身の強さ、バランスの良さ、そして強肩は既に支配下登録されてもおかしく無いモノを持っています。
黒田響生の素晴らしいショート守備
— ハル (@hghg1265) November 27, 2019
Twitterでウィンターリーグの守備動画がありましたが、見ての通り強い打球をしっかりと捕球し踏ん張って遠投していますが、送球にブレがありません。
高校時代から捕球態勢が崩れても、そこからアウトに出来たように、三半規管が強く、方向感覚が優れていると評価が高かったので、さらに磨きをかけていけば、西武ライオンズの源田壮亮選手のような球界を代表する守備力を身につける事も出来るはずです。
実際、自主トレを共にした源田選手や千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大選手からは、
「西武とかロッテとかだったら普通に支配下レベル。(今年)絶対いけるやろ」
と守備には太鼓判を押されていますし、打撃に関しても
「『バットの出方やスイングはいい。フォームを変えることはしなくていいよ』と言っていただきました」
と、評価をされていますので、自信を持ってキャンプイン出来るのでは無いでしょうか。
また、本職のショートだけでなくセカンドでもファインプレーを見せてくれています。
黒田響生がセカンドで好守備を見せる pic.twitter.com/bbATVkGEYy
— 動画垢 (@hghg1265sub) December 1, 2019
複数のポジションを高い守備力で守れるユーティリティ性は、原監督好みだと思います。
また、秋季練習で守備練習に励む黒田選手の様子が動画でありましたので、紹介したいのですが、
動画を観て最初に思ったのが、「とにかくグラブさばきが柔らかい」という事。
ハンドリングが良くなれば、捕球態勢が崩れずに送球に入れますし、何より気に入っているのが、背筋が伸びていて、捕球から送球まで美しいところです。
この春季キャンプで、さらに鍛え込まれて、より安定した守備をみにつけてほしいですね。
黒田響生選手の年俸と背番号
続けて、黒田選手のこれまでの年俸と背番号ですが、
年 | 年俸(推定) | 背番号 |
2020年 | 265万円 | 021 |
2019年 | 240万円 | 021 |
2018年育成ドラフト4位で入団、支度金は200万と少ないですが、支配下登録されれば年俸は倍増、1軍レギュラーを勝ち取れば1000万以上の年俸にアップしていきますので、まずは支配下登録を今夏までに勝ち取って欲しいと思います。
1軍でレギュラーを獲るための当面のライバルは?
ちなみに、2019年育成ドラフトで獲得した平間隼人選手も、1軍キャンプに新人選手の中で唯一抜擢されました。
平間選手はセカンドが専門ですが、ショートやセカンドで見た場合は、他にも
- 増田大輝
- 増田陸
- 湯浅大
- 若林晃弘
- 山本泰寛
が、当面のライバルになってきますし、一軍レベルで見れば
- 吉川尚輝
- 田中俊太
この2人がいますので、頑張ってアピールしてほしいですね。
黒田響生選手に2020年期待するところ
ここまで黒田選手の打撃や守備の特徴をまとめてきましたが、2020年のキャンプは本当に面白いですしセカンドのレギュラーが不在という事を考えれば、誰にでもチャンスがあると思います。
黒田選手もワンチャンを活かせば、キャンプで終わらず、オープン戦に帯同する事も出来ると思いますので、まずは4日からはじまる沖縄キャンプまでの間に行われる紅白戦で結果を残してほしいですね。
正直なところ、19歳でいきなりレギュラーを獲るというのは難しいかも知れませんが・・
秋季練習、ウィンターリーグからここまで注目を浴びているわけですから、せめて支配下登録になってファームで経験を積みながら結果を残してほしいので、目標数値としては
- 打率 .250以上
- 本塁打 5本
- 盗塁 10個
- 出塁率 .330、長打率 .380のOPS.710
は最低ラインにしてほしいと思います。
2021年、坂本勇人選手はコンバートしなければいけない状況だと思いますし、山田哲人選手のFA宣言の可能性もありますので、今が一番のチャンスです。
黒田選手に限らず、今年しっかりと結果を出して、不動のレギュラーが生まれれば、補強の必要がなくなったり、コンバートで坂本選手の負担を減らせるので、是非とも期待したいと思います。
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2020年2月5日更新
紅白戦が行われ、結果は
メモ
第一打席 カウント1-2から、スライダーを打つもセンターフライ
第二打席 カウント0-1から、直球を打ちライトフライ
とアピールできずでしたが、1軍には引き続き残りますので、次回の紅白戦までにアピールしてほしいですね。