いよいよ春季キャンプがはじまる読売巨人(ジャイアンツ)軍。
1軍、2軍に振り分けられて、宮崎でキャンプをスタートさせますが、宮崎県総合運動公園内で行われますので、入れ替えは頻繁に行われる可能性は大です。
2月13日まで宮崎で行われるキャンプは、2月15日から1軍だけ沖縄の二次キャンプへと場所を移しますが、開幕1軍を勝ち取るにはまずは二次キャンプを勝ち取れるか?が目安になります。
中でも、投手陣は宮崎キャンプで行われる4回の紅白戦で結果を求められ、結果が出なければ沖縄へ行く事もできませんので、熾烈なサバイバルが繰り広げられると見ています。
そんな中、若手投手で先発ローテーション入りが期待される、楽天イーグルスから昨年移籍してきた古川侑利選手。
実は後援会が発足し、ホームページまで立ち上がり、活動を開始しています。
後援会は、古川選手が子どもの頃からの活躍を知っている人たちを中心に立ち上がり、会員数はすでに500名を超えているとの事です。
後援会のホームページはこちらからどうぞ
また、後援会の発足を記念したパーティーが1月11日に行われた際には、有田工高時代の恩師・植松幸嗣氏や武雄市市長で後援会会長の小松政氏をはじめ、150名が参加し古川選手の活躍を応援したとの事です。
地元に愛され、地元から応援されるのは、本当に心強いと思いますし、古川選手も期待に応えたいところですが、このキャンプでアピール出来るでしょうか?
ここでは、古川侑利選手が活躍するために必要な課題を3つにまとめてみました。
古川侑利投手 活躍のための3箇条
まず、昨年移籍後からの古川選手の印象ですが、筆者個人の考えでは
- 先発投手型
- ロングリリーフ型
いずれかで力を発揮してくれそうなイメージがありました。
ショートイニングで、持ち味の球威を活かしてセットアッパーなども良いかもしれませんが、年齢を考えてもリリーフ専属になるより、思い切りよく先発に挑戦させてあげた方が面白いと感じます。
ニュースを見ても、先発投手として調整しアピールしてほしいと宮本コーチからも期待を込められていますので、まずは先発ローテーション入りを目指しての調整になりますが、ローテーション入りできなかった時は、昨年の桜井俊貴選手のようなロングリリーフで中継ぎ入りは十分あると思います。
例えば、先発投手が早い回から打ち込まれて、試合を立て直したい時に古川選手がロングリリーフで結果を出し続ければ、昨年の桜井俊貴投手のように交流戦前あたりから先発ローテ入りする事も、十分にあり得ると思います。
開幕ローテーション入りするのが一番ですが、最低限の目標は開幕一軍で迎えることが、古川選手が今年一年間活躍するために必要なスタートラインだと、個人的には思います。
では、開幕一軍を迎えるために、古川選手はどんなアピールが出来るのか?という事で3つの活躍ポイントを挙げてみました。
とにかくストレートで押し込めるピッチングを
古川選手の魅力は、なんといっても「ストレートで押すピッチング」です。
2019年シーズン、古川選手のラスト登板した東京ヤクルトスワローズ戦で見せた圧巻のピッチング。
ヤクルトは最下位でしたが、打力だけで言えば巨人に劣らない迫力がある上に、神宮球場だと一発で試合をひっくり返される事もあり、ピッチャーには相当なプレッシャーがかかりますが・・
古川選手は、臆することなく3回無失点、無安打5奪三振と圧巻のピッチング。
しかも、5奪三振すべてがストレート、山田哲人、バレンティン、村上宗隆3選手からも奪って、強烈な印象を残しましたが、これだけ高い奪三振能力があるのは、古川侑利選手の一つの長所だと思います。
変化球の精度とウィニングショットが欠ける
唸りを上げるストレートに対し、変化球の精度は若干落ち、カウントを整えるカーブ、スライダーも制球力は低いので、ストレートを続けた時に狙い撃ちされないか?が懸念です。
古川選手との対戦が少ないので、データも多くありませんが、対戦回数が増えてくれば、一流打者は見逃してくれないので、変化球でカウントを整え、ストレートもしくはもう一つのウィニングショットを身に付けて勝負できれば、面白いと思います。
個人的には、
- 縦に大きく割れるカーブはカウントを整えるのと緩急を付ける役割
- 横に滑るような高速スライダーもしくは緩急をつけるフォークは勝負球
になっていくような気がしますが、特にフォークの精度が低いので、オフからどれだけ成長しているか??は気になるところです。
直近の投球の動画は、ウィンターリーグの様子がありますが、
古川投手、
気迫溢れるピッチング。いいね👍#巨人ファンと繋がりたい #古川侑利 https://t.co/PvMoF3GgL2
— たーくん@巨人愛溢れる二児のパパ (@takun_baseball) December 21, 2019
三振のシーンだけですが、ウィニングショットで使っているのはフォークです。
低めに制球されていますが、プエルトリコの選手が打ち気に早い選手が多いだけかもしれませんし、NPBで同じようにフォークを振らせる事が出来るか??を紅白戦から一つの注目ポイントとして見ていきたいと思います。
絶対に開幕一軍を勝ち取るんだという気合
最後のポイントに挙げたいのは、古川選手だけに限りませんが、山口俊選手が抜けて、先発ローテの柱は菅野智之選手のみの状況。
韓国17勝のエンジェルサンチェス、CCメルセデスといった外国人投手の補強はできていますが、これから5年後の巨人を考えた場合に若手投手がローテーションを担っていなければ、常にFA補強に頼る体質は変わらないと思います。
広島東洋カープでは無いですが、
「自前で育てて勝つ」
が、巨人でも出来るようになれば、連覇が続いていくと思いますし、ファンも喜ぶと思いますが、この数年で今が一番チャンスのシーズンだと思います。
それだけ、首脳陣も若手投手にチャンスを与え、期待を込めていると思いますので、「絶対にローテーションを勝ち取る」と強い気持ちで、攻めのピッチングを貫き通して欲しいと思います。
巨人の開幕ローテを予想しています。
→ 読売巨人軍の開幕ローテーション予想!2020年ブレイク選手、出てこーい!
プエルトリコのウィンターリーグから帰国した際には、
「フォークだったら縫い目に片方(の指)だけかけたり、スライダーは親指の位置をいろいろ探ってみたり。しっかり空振り三振を奪えたのでちょっと自信になりました」
と、手応えを掴んでいそうですし、
「ガンガンいくしかない。開幕も早いけど実戦が積めたのでよかったと思います」
と、他の投手よりも長い間実践を積んできたので、肩は出来上がっていると思いますので、キャンプ初日からしっかりとアピールしてほしいですし、2020年は活躍を期待しましょう!
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