巨人の慎之助が引退した年に、新しい慎之助が入団するという運命。
この運命は必然な導きだったのか??これから先の成長が楽しみな山瀬慎之助選手。
甲子園では、準優勝投手の奥川恭伸投手と星稜高校でバッテリーを組み、一躍注目を集め、ドラフト候補になるなど、成長著しいですが、この先慎之助二世となり、巨人の正捕手の座を奪う事が出来るのでしょうか?
ここでは、山瀬選手の成績やドラフトレポートなどを見ながら、将来性を占ってみたいと思います。
山瀬慎之助選手のプロフィール
山瀬選手のプロフィールですが、
出身校 | 星稜高校 |
身長 | 177センチ |
体重 | 82キロ |
名前の由来は、巨人ファンの阿部慎之助選手から取ったもので、おじいちゃんの影響から野球をはじめ、中学生では奥川恭伸投手とバッテリーを組み、全中制覇、星稜高校でも奥川投手とバッテリーを組み、甲子園でも女房役として活躍しました。
U-18では、楽天イーグルスから7位指名を受けた水上桂(明石商)捕手が正捕手だったため、控え捕手でしたが、3年の甲子園は打率.556と目立ったバッティングも、U-18ではノーヒットに終わり、打撃に課題が残ります。
それでも、星稜高校の林監督が、
「20年近く見てきた中で、間違いなく肩は一番」
と捕手能力の高さに太鼓判を押しています。
また、ドラフトレポートでも評価が高く、スカウト評では
「高校、大学、社会人のドラフト候補の中では地肩の強さはNO1」
と言われるように、遠投120m、二塁走塁までが1.8秒とプロトップレベルのスピードを誇ります。
動画では、膝をついたままの送球ですが、肩の強さは伝わってきましたが、送球が上ずっているので、低く正確なスローイングを常に出来るように練習を積んでほしいですね。
さらに、キャッチングやフレーミングの上手さに定評があり、特にキャッチングに関してはストレートのキャッチングが長けているとの評価も高いです。
ただし、変化球のキャッチングに関しては、ミットが落ちる傾向があるみたいなので、その点は改善が必要かもしれませんが、全体的に捕手能力が高いという点は、好感が持てますね。
山瀬慎之助の契約金と背番号が決定
仮契約で契約金が3500万円、年俸540万、背番号「67」に決定しました。
67番は、楽天イーグルスに移籍した和田恋選手が長年付けてきた番号ですが、古川侑利選手が背番号変更をした事で山瀬選手が背負う事になりました。
まずは、二軍でアピールして、一軍に呼ばれるまでは、自分の番号と言われるくらい67番に馴染んでほしいと思います。
山瀬慎之助選手と阿部慎之助選手を比較
次に、同じ慎之助繋がりという事で、それぞれの共通点や比較をしてみたいと思います。
山瀬慎之助 | 阿部慎之助 | |
甲子園出場 | 4季連続の出場 | 無し |
キャプテン | 高校2年、3年でキャプテン | 2007年~2014年巨人でキャプテン |
高校通算本塁打 | 1本 | 38本 |
身長 | 177センチ | 180センチ |
入団時の体重 | 82キロ | 83キロ |
阿部慎之助選手は、中央大学へ進学し4年間大学で活躍しますが、
- 2部リーグ通算51試合出場、186打数58安打、打率.312、12本塁打、41打点
- 1部リーグ通算28試合出場、92打数27安打、打率.293、5本塁打、19打点
と活躍し、巨人のドラフト1位で指名を受けています。
阿部慎之助の背番号10を継承してほしい
お互いキャプテンシーがあり、評価が高い選手で、入団時の体型も似ていますが・・・
打撃に関しては、阿部監督は高校時代からホームランバッターの素質を持っているように見えますが、山瀬選手はホームランバッターのイメージではなく、アベレージヒッターを目指すべきでしょう。
ただし、阿部監督も巨人入団後に体重が97キロまで増えていますので、山瀬選手も増量してプロのピッチャーに打ち負けないだけの体作りは必要になるでしょう。
また、守備面に関しては、阿部監督も入団時には強肩とスローイングの正確さは定評があり、開幕スタメンを勝ち取り活躍しています。
山瀬選手は高卒のドラフト下位指名にあたるので、4年後に勝負できるように見越して、プロのレベルに慣れる事を優先してほしいですし、まずは守備で目処が立つところをアピールしてほしいところです。
山瀬選手と阿部監督を比較すると、高卒と大卒という事で育成時間の違いがあるのと、打撃スタイルは目指すところが違うように思いますが、守備に関しては早くから評価される可能性はありそうです。
主力バッターというよりは、守りを優先した捕手像になって欲しいと思いますので、二軍でピッチャーに安心感を与えられる捕手に、まずは成長し、将来は巨人の捕手、侍ジャパンで奥川投手とバッテリーを組む姿を再び見たいですね。
その先には、阿部慎之助が長年着用していた、背番号「10」を継承し、ファンから長年愛されるような選手になって、慎之助二世となる事を願っています。
捕手のライバルはたくさんいます