読売巨人軍ブルペンのオアシスこと大竹寛選手。今年の完全復活はお見事でした!
大竹選手が今年いなければ、巨人の中継ぎは本当に苦しかったと思いますし、豊富な経験を活かしての投球術はお見事でした!
FA移籍後は、思うような結果を残すことができず、2018年オフの契約更改では本人いわく「クビを覚悟した」そうですが、原監督の鶴の一声で残留。
そこから今では侍ジャパンの一員として大活躍ですから、人生何が起こるか、本当に分からないものですね!
ここでは、そんな地獄の底から這い上がってきた、大竹寛選手の2020年の考察をしていきたいと思います。
大竹寛選手 プロフィールと入団後の成績
まずはじめに、大竹選手のプロフィールですが、
出身校 | 浦和学院高 |
身長 | 184センチ |
体重 | 94キロ |
甲子園の出場はありませんが、東アジアAAA大会には日本代表で出場、広島東洋カープから2001年にドラフト1位で指名を受け入団しています。
入団後の成績ですが、
年度 | 所属球団 | 登板 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールドポイント | 四球 | 三振 | 自責点 | 防御率 |
2003 | 広島東洋カープ | 3 | 1 | 1 | 0 | 3 | 5 | 5 | 5.63 | |
2004 | 広島東洋カープ | 43 | 6 | 5 | 17 | 40 | 91 | 29 | 3.18 | |
2005 | 広島東洋カープ | 28 | 10 | 12 | 0 | 0 | 87 | 161 | 101 | 5.62 |
2006 | 広島東洋カープ | 30 | 6 | 13 | 0 | 0 | 54 | 110 | 86 | 4.93 |
2007 | 広島東洋カープ | 27 | 9 | 10 | 0 | 0 | 59 | 104 | 61 | 3.77 |
2008 | 広島東洋カープ | 28 | 9 | 13 | 0 | 1 | 67 | 99 | 73 | 3.84 |
2009 | 広島東洋カープ | 29 | 10 | 8 | 0 | 0 | 60 | 127 | 58 | 2.81 |
2010 | 広島東洋カープ | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 10 | 9 | 10 | 5.00 |
2011 | 広島東洋カープ | 6 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | 15 | 6 | 1.71 |
2012 | 広島東洋カープ | 24 | 11 | 5 | 0 | 0 | 43 | 85 | 38 | 2.36 |
2013 | 広島東洋カープ | 25 | 10 | 10 | 0 | 0 | 49 | 100 | 61 | 3.37 |
2014 | 読売巨人軍 | 22 | 9 | 6 | 0 | 0 | 34 | 79 | 57 | 3.98 |
2015 | 読売巨人軍 | 11 | 3 | 4 | 0 | 0 | 11 | 35 | 20 | 3.21 |
2016 | 読売巨人軍 | 17 | 6 | 6 | 0 | 0 | 30 | 71 | 36 | 3.55 |
2017 | 読売巨人軍 | 13 | 4 | 4 | 0 | 0 | 18 | 50 | 39 | 5.09 |
2018 | 読売巨人軍 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 5 | 6 | 6.00 |
2019 | 読売巨人軍 | 32 | 4 | 0 | 0 | 12 | 8 | 24 | 8 | 2.77 |
上記のとおりですが、主なキャリアは先発投手で過ごしてきていますが、意外だったのが2年目にセーブを大量にあげているというところ。
抑えの永川勝浩投手が怪我のため長期離脱した際に、大竹選手が高卒2年目にも関わらず大抜擢され期待に応えています。
2019年には100勝を達成
二桁勝利は4回ありますが、100勝到達まで「17年」かかっていて、プロ野球史上最も遅くの達成だそうです。
また、同じく負け数も多く100勝99敗という変わった記録の持ち主でもあります。
最近は先発での出場数も減らしており、ファームでも目立った結果を残せずにいた中で、中継ぎに活路を見出した原監督の観察眼は、本当に素晴らしいの一言に尽きます!
実際、ファンの多くも大竹選手がここまで中継ぎのエースにハマってくれるなんて思いもしなかったでしょうし、100勝達成目前とは言え、達成は無理だろう・・と感じていただけに、嬉しさもひとしおですね!
大竹寛選手の年俸推移
次に大竹選手の年俸の推移を確認していきますが、
2002年 | 600万 |
2003年 | 600万 |
2004年 | 650万 |
2005年 | 2100万 |
2006年 | 3400万 |
2007年 | 3400万 |
2008年 | 5100万 |
2009年 | 6500万 |
2010年 | 9500万 |
2011年 | 8000万 |
2012年 | 6500万 |
2013年 | 1億 |
2014年 | 1億 |
2015年 | 1億 |
2016年 | 1億 |
2017年 | 7000万 |
2018年 | 5250万 |
2019年 | 2625万 |
巨人FA移籍した際に、4年契約総額4億円で順風満帆に年俸を上げてきていますが、2017年以降は成績下降に伴い、入団4年目と同じくらいの年俸まで下がってしまっています。
ただ、今年は32試合に登板し、豊富な経験と巧みな投球術であらゆるピンチの場面を乗り切ってくれましたので、倍増もあり得るかも知れませんね!
大竹寛選手の契約更改が行われて、5000万でサイン!約倍増で良かったですね!
大竹寛選手の持ち味は?
大竹選手といえば、生命線は「シュート」とスライダー、カーブを組み合わせたコンビネーションですよね。
特にシュートは、近年投げる人も減ってきていますし、右バッターには食い込んでくる球で厄介な球種です。
近年だとツーシームを投げるピッチャーが増えてきているので、シュートの代わりに多用する選手も多い中、大竹選手のシュートはなんとなく昭和感が漂っていて、個人的には大好きです。
なんとなく昭和感・・の理由は、巨人の西本聖選手をシュートと言えば思い出すからです。
この動画を見るとシュートの解説が詳しくされていて、とても面白かったので紹介しますが、シュートは基本的に「ボールゾーンに流れていくボール」なんだそうです。
逆に言えば、真ん中に入ってくるシュートを投げると甘いインコースなので長打になる可能性が高いという事になります。
大竹選手が、近年活躍できなかった理由の一つは、
「シュートを内角に投げきるだけの精度が低かったから」
この理由に尽きると思います。
しかし、2019年はシュートの精度が高く、キレも良かったので、右バッターにはドハマリしていましたし、アウトコースの低めに制球されたスライダーやカウントを整えるカーブも上手く配球されていました。
シュートの魅力はゲッツーが取れるところ
大竹選手の投球を観ていて思ったのが、今年はゲッツーを取る確率が上がったような気がするという事です。
そのため、中継ぎでランナーを出しても、そこまでピンチだと感じませんし、むしろイニング途中で交代して出ていける計算が立ちやすい投球が出来ていました。
強打者の内角を突くのは、本当にプレッシャーがかかる場面では大変だと思いますが、今年の大竹選手は平然と投げ込んでいましたので、とても頼もしく感じました。
大竹寛選手はブルペンのオアシス?
2019年の巨人は、本当に中継ぎが不安定で、トレードで日ハムに戻った吉川光夫選手、かつての守護神澤村拓一選手など、何人も試されて大竹選手もハマっていきました。
実力がある事はもちろんなのですが、実は宮本投手コーチから「ブルペンのオアシス」と呼ばれて、他のピッチャーにも好影響を与えていたそうです。
なぜ、ブルペンのオアシスと呼ばれていたの??と疑問に感じたので調べてみました。
なんでも原監督から「非情に愛されキャラ」と大竹選手のキャラは重宝されているという事や、「ブルペンのムードメーカー。癒やしのオアシス大竹」と呼ばれる人柄の良さが、そのままネーミングされたんだそうです。
人柄の良さは、顔を見ていても感じますが、ファンを大切にする大竹選手らしさが、選手でも愛されているという事で得をする性格は良いですよね。
大竹寛選手の好物はラーメン
大竹選手は、無類のラーメン好きとして知られていますが、巨人にFA移籍した2年目に勝ち星が伸びないために、身体のキレを出すためにダイエットを敢行するのですが、その時に大好きなラーメンを封印しています。
当時は、たしかに痩せたのですが、体重が減った事で球速まで落ちてしまい・・また活躍が遠のいてしまったので、ラーメン封印を解いているのですが、さすがに健康のことを考えてか、好みは
太麺の「横浜家系」から最近は細いストレート麺の「博多トンコツ系」
へと変更したそうです。
また余談ですが、FA移籍をする際に、交渉のテーブルで球団からラーメンの食べ歩き本までプレゼントされたという話まであるそうで、巨人では「ラーメン王子」と呼ばれていたそうです。
ちなみに、筆者が今気になっているラーメンは・・
一蘭の重箱に入ったプレミアムなラーメンです。
一杯1,180円もするラーメン。通常の一蘭も900円くらいしますが、銀座レベルになると、さらに高くなるんですね・・・驚きです・・
→ 引用 天然とんこつラーメン(銀座重箱)
大竹寛選手の2020展望
2019年は完全復活の大竹選手ですが、2020年も同じように活躍できるのか?というところは、若干懐疑的な思いがあります。
もちろん活躍してくれるに越したことはないですが、来年で37歳を迎えるという事を考えると、通年で活躍するのは厳しいと見ています。
そのため、大事なペナント終盤でコンディションを上げてきてくれたら良いと思いますし、ペナント序盤や疲れが見えてきたときはリフレッシュのためファームに落とすのも有りだと思います。
今年のようにコントロールに注意しながら、ベースの幅を最大限使えれば、球速が落ちても十分に活躍出来るとは思うんで、一番の心配は個人的には「疲れ」だけだと思います。
特に、オフシーズンに入っているにも関わらず、侍ジャパンに選出されて、今も投げていますので、休む期間が短くなる事も影響しなければ良いなぁと願っています。
以上、巨人ブルペンのオアシス、大竹寛選手に関するまとめや考察になります。
また、どんどん編集、更新していこうと思いますので、気になる点があればコメントなどでアドバイス頂けると幸いです。
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