北海道日本ハムファイターズで輝いていた、あの時の陽岱鋼選手を再び見たい!
巨人にFA移籍して3年が経過しましたが、毎年怪我に見舞われ途中離脱のイメージがありますが、3年目は大きな怪我もなく1軍で過ごしましたが、丸佳浩選手の加入、亀井善行選手の活躍もあって、シーズンワーストの打席数となりました。
5年契約のため年俸は3億円の現状維持ですが、今のままでは次の契約更改に影響が出てしまいますので、4年目は正念場を迎える事になります。
また、2020年には東京オリンピックも開催され、台湾代表として出場する可能性もありますので、予選から出場するのか?本選出場が決まった時に出場を検討するのか?
様々な選択肢がありますが、契約更改の席で語ったように、まずは巨人で結果を残す事が一番に考えていますので、しっかりと結果を残してほしいと願っています。
巨人と陽岱鋼選手の契約内容を振り返る
陽岱鋼選手ですが、巨人にやってきたのが2016年オフですが、FA権行使で5年総額15億の長期契約を結んでいます。
前年度の2015年オフは日本ハムで1億6000万だったので、1億4000万アップと大幅に金額もアップしています。
では、その時の陽岱鋼選手の成績はどの程度だったのか?調べてみたところ
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 四球 | 死球 | 三振 | BB/K | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS | |
2016 | 130 | 555 | 145 | 14 | 61 | 5 | 6 | 42 | 10 | 121 | 0.43 | .293 | .430 | .359 | .789 |
130試合に出場し、本塁打14本ですが、盗塁5つとトップバッターでチームを引っ張るというよりは、中軸でランナーを返す役割を担っていたような成績です。
出塁率は.359と及第点ですが、トップバッターを打つにはちょっと低いですし、BB/Kをみても決して選球眼が良いわけではないので、陽岱鋼選手に求められる役割は移籍前はクリーンナップもしくは6番バッターが適任だったと思われます。
しかし、巨人では移籍1年目からトップバッターを任せる事が多く、
試合 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 四球 | 死球 | 三振 | BB/K | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS | |
2017 | 87 | 381 | 87 | 9 | 33 | 4 | 2 | 41 | 7 | 80 | 0.60 | .264 | .406 | .356 | .762 |
2018 | 87 | 276 | 62 | 10 | 37 | 2 | 2 | 17 | 2 | 72 | 0.26 | .245 | .427 | .297 | .724 |
怪我で打席数が減っていますが、上記のような成績ですが、本塁打こそ二桁近く打っていますが、1番バッターでも盗塁数は伸びず、また2018年は四球数も激減し、BB/Kは0.26、出塁率.297と3割を切っており、1番を打つのは厳しい数字です。
陽岱鋼選手は初球から仕掛けが早い選手
そもそも陽岱鋼選手ですが、初球から仕掛けるタイプで、積極的に振っていくタイプで、ボールをじっくりと選ぶという事が少ないタイプです。
そのため、四球数も増える事はあまり期待できないですし、どちらかと言えば長打を期待して、ランナーを返してくれる「得点圏に強い選手」というイメージです。
実際に、移籍前後の得点圏に関するデータを見てみても
打率 | 打点 | 本塁打 | 四球数 | 三振 | 出塁率 | 長打率 | OPS | |
2016年 | .323 | 48 | 5 | 20 | 29 | .426 | .516 | .942 |
2017年 | .333 | 26 | 3 | 13 | 12 | .449 | .556 | 1.004 |
得点圏打率は3割超え、OPSも.900を大きく超えて素晴らしい結果です。
また、四球数が少ない陽岱鋼選手が、得点圏ではけっこう出塁も意識して粘っているんですよね・・
このあたりは、陽岱鋼選手が勝負強いイメージが残りやすい理由なのかも知れませんね。
一方、2019年のデータを見ると、
打率 | 打点 | 本塁打 | 四球 | 三振 | 出塁率 | 長打率 | OPS | |
2019年 | .269 | 16 | 1 | 9 | 15 | .377 | .404 | .781 |
と全体的に数値が悪くなっていますので、勝負強い陽岱鋼選手のイメージを取り戻すことが、レギュラーで活躍するカギになるのかも知れませんね。
代打で好結果を出した陽岱鋼選手
あともう一つ見ておきたいデータですが、2019年は主に代打で活躍していた陽岱鋼選手。
代打での成績ですが、
打率.361、打点8、出塁率.418、長打率.459、OPS.877、得点圏打率が.500と勝負強い打撃を見せてくれています。
代打であれば、十分活躍ができると思うのですが、陽岱鋼選手の年俸を考えると、代打でいくら結果を残しても割高感は払拭できませんので・・・
やはり先発として活躍してくれるのが一番のアピールになると思います。
2020年陽岱鋼選手に期待したいところ
2020年陽岱鋼選手に期待したいところは、6番バッターあたりでランナーを返す勝負強いバッティングを期待したいと思います。
パーラ選手の加入、丸佳浩選手と外野の二枠は埋まりますので、ベテランの亀井善行選手はじめ、若手とのレギュラー争いになりますが、右打者は石川慎吾選手しか外野手ではいませんので、陽岱鋼選手の存在感はとても重要です。
特に守備面に関しては、全盛期から比べると衰えはありますが、亀井選手に引けを取らないほどのセンスと守備範囲の広さを誇りますので、鉄壁の外野陣が2020年の巨人では見られるかも知れませんので、その点は楽しみです。
毎年、大補強を繰り返す巨人も、2019年オフはFAでの補強もなく、若手にもチャンスがある近年稀に見る年だと思いますので、若手も牙をむいてくると思われますが、陽岱鋼選手の技術、パワー、経験は必ず必要です。
今年は東京オリンピックもあり、台湾代表に復帰するのも夢として持っていると言っていますので、本人も相当アピールをしたいところです。
予選がペナントレースが開幕した後の4月にあるため、予選からの出場は難しいと思いますが、本選に勝ち進めばペナントレース休止になるので、それまでの日本での成績次第では代表復帰も十分考えられると思いますので、モチベーションに変えてほしいと思います。
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