今年も現役メジャーリーガーの獲得か?
巨人に新外国人獲得に関する情報がスポーツ報知はじめ複数の紙面を賑わせています。
今回、獲得調査をしていると噂されているのが2019年世界一に輝いたナショナルズの外野手(一塁手)の「ジェラルドパーラー」選手です。
2018年2月のインスタに投稿していたものですが、なかなかの男前!インスタではトスバッティングの様子を撮影しているので、そちらも合わせてします。
ご覧のように、しっかりと引きつけて、センター方向へ打ち返している様子が伺えます。
2019年は、同じ現役メジャーリーガーという事で、クリスチャン・ビヤヌエバを獲得していますが、期待する結果が出ずに外国人補強には泣かされている巨人ですが、今回のパーラ選手は「補強ポイントにはマッチしている」選手ではあります。
とは言え、結果が全てのプロ野球。
ジェラルド・パーラ選手は巨人で活躍する事が出来るのでしょうか?過去の年俸推移、成績、打撃フォーム、守備について、データや動画をもとに考察していきたいと思います。
ジェラルド・パーラ 成績と年俸推移
まずはじめに、パーラ選手のメジャー・デビュー以来の主な成績と年俸推移ですが、
年 | チーム | 打率 | 打数 | 安打 | 打点 | 本塁打 | 四球 | 三振 | 年俸(推定) |
2019年 | ナショナルズ ジャイアント | .234 | 274 | 64 | 48 | 9 | 19 | 59 | $1,750,000 |
2018年 | ロッキーズ | .284 | 401 | 114 | 53 | 6 | 32 | 75 | $10,000,000 |
2017年 | ロッキーズ | .309 | 392 | 121 | 71 | 10 | 20 | 67 | $8,000,000 |
2016年 | ロッキーズ | .253 | 368 | 93 | 39 | 7 | 9 | 73 | $8,000,000 |
2015年 | オリオールズ ブリュワーズ | .291 | 547 | 159 | 51 | 14 | 28 | 92 | $6,237,500 |
2014年 | ブリュワーズ Dバックス | .261 | 529 | 138 | 40 | 9 | 32 | 100 | $4,850,000 |
2013年 | Dバックス | .268 | 601 | 161 | 48 | 10 | 48 | 100 | $2,350,000 |
2012年 | Dバックス | .273 | 385 | 105 | 36 | 7 | 33 | 77 | $502,000 |
2011年 | Dバックス | .292 | 445 | 130 | 46 | 8 | 43 | 82 | $426,000 |
2010年 | Dバックス | .261 | 364 | 95 | 30 | 3 | 23 | 76 | $405,500 |
2009年 | Dバックス | .290 | 455 | 132 | 60 | 5 | 25 | 89 | $400,000 |
メジャー6球団に在籍、二桁ホームランを記録した事もあります。
最高年俸は2018年のロッキーズ時代の推定1000万ドル(約11億)です。
2016年に怪我をして出場機会を失うも、2017年に打率.309、ホームラン10本の自己最高のキャリアで年俸アップの評価を受けています。
一方で、2018年にはパドレス戦で乱闘さわぎを起こしており4試合の出場試合停止処分を受けるなど、気性の荒い面も見られます・・
2018年に取得したFAで移籍先を探すもジャイアンツのスプリングキャンプの招待選手としてマイナー契約となり、その後メジャー40人枠に入るも成績がふるわず、2019年5月に再びFAとなり、ナショナルズへ移籍する事に。
ナショナルズ移籍後は、主に外野手とファーストを守備位置として守り、89試合に出場し、.250、本塁打8、打点42、ポストシーズンでも7試合に出場と結果を残しています。
特に移籍してから6月以降に登場曲を「ベイビーシャーク」に変更してから、球場で踊られる「サメダンス」が人気となり、チームに欠かせないムードメーカー的な役割を果たしていたようです。
両手を上下に拍手のスタイルでパーラを迎える姿は、まさに圧巻!
やっぱりメジャーのスケール感、半端ないって感じですよね!!
ジェラルド・パーラの出身地 主なメジャリーガー
ジェラルド・パーラですが、現在32歳。
ベネズエラ出身のメジャリーガーですが、ベネズエラといえば2019年プレミア12でも日本と対戦した際に、元メジャーリーガーが多数出場した事でも有名でしたね。
ベネズエラ出身の主なメジャリーガーですが、
- ホセ・アルトゥーベ
- ミゲル・カブレラ
- フェリックス・ヘルナンデス
など大物メジャリーガーも多数います。
ジェラルド・パーラ選手の打撃フォームと印象
パーラ選手は左投げ、左打ちという事で、いわゆる生粋の左打者。
右投げの人が左打ちしたというわけではないので、利き腕の使い方は、打撃フォームを見てもスムーズです。
88番の選手がパーラ選手で、ちょうどホームランを打つシーンですが、個人的にフォームを見て思ったのが千葉ロッテマリーンズに在籍していたボーリック選手、巨人のギャレットジョーンズ選手。
よく言えば・・・ロベルト・ペタジーニ・・(おそらく願望が入っています・・)
軸足にしっかりと重心を残して、コンタクトでパワーを一気に伝える打ち方自体、力みもなくスムーズでセンター方向に飛ばした打球というところは好感が持てます。
大塚代表のコメントによると、
「今まで見ていて大砲というのは、日本に来るとコンタクトが下がるじゃないですか。多少、長打力が落ちてもコンタクト率の高いバッターの方がね、日本の球場は狭いじゃないですか。別に150メートル打たなくても、100メーターでもホーマーなるからね。そういうバッターを今当たっています」
とファン目線で言えば、ごもっともな事をコメントされていますが、それが今まで出来なかった「とにかく大物メジャー」、「パワーのある選手を」という考えを捨てた事は良かったと思います。
実際に、アレックス・ゲレーロ選手、クリスチャン・ビヤヌエバ選手の場合、メジャー時代は「打率が低い」という共通の特徴があり、日本の野球にアジャストしきれませんでした。
二人共当たれば飛ぶのはよく分かりますが・・当たらないと意味がないので、そういった意味では今回は「ある程度アベレージを残せるコンタクトの上手い選手」というところは、好感が持てます。
年齢的にパワーは全盛期よりも劣るかもしれませんが、東京ドームなら十分にホームランに出来ると思われます。
ただし、四球を選んで出塁をするタイプではないとの事なので、とにかく積極的に振ってランナーを返していく勝負強さを期待しての獲得という事であれば、中軸を担う事が期待されると思います。
ジェラルド・パーラ選手の守備力は超一流?
パーラ選手の守備位置ですが、外野はライト、センター、レフト全て守れますが、ナショナルズでは主にレフト、また外野よりもファーストの守備に就く事が多かったみたいです。
若い頃は俊足でならしていたので、守備範囲も広く2011年には捕殺12、守備防御点が11とリーグ一の数値を出し、ゴールデングラブ賞も獲得する名手です。
ただし、8年前の話で徐々に守備範囲も狭まってきているとの事で、今ではファーストも守る事になっているようですが、それでも日本では十分な守備力を発揮する可能性は高いと思われます。
むしろ、内外野の複数ポジションを守れるというのは、アドバンテージになると思いますし、原監督は終盤に代走や守備固めなどで動く事も多いので、戦術上パーラ選手のようなユーティリティの高い外国人選手は好みなのではないでしょうか。
ジェラルド・パーラ選手の個人的な総合評価
ここまでパーラ選手の成績や打撃、守備についてまとめてきましたが、個人的な評価としては「ギャレットジョーンズ以上に期待は出来る」と思っています。
個人的な評価で申し訳ないのですが、1年で解雇されたギャレットジョーンズ選手、結構好きでして長期契約すれば面白いと思っていたので、解雇には驚きました・・
ジョーンズ選手もレフトとファーストが守れる選手(レフトの守備は危なかったですが・・)、ホームランも24本と長打力を発揮していました。
打率が.250程度という事、出塁率は.327、長打率.486を誇るも、得点圏打率が.224と中軸を担うには物足りない成績でしたが・・・
6番に置くのであれば、意外性があってよかったのでは無いか?2年目以降は面白いのではないか?と思っていたので、残念でした。
パーラ選手ですが、一年目の打撃はギャレットジョーンズと同じくらいの数字を出せるのでは??と思ってはいるのですが、ギャレット以上に期待出来るポイントは「守備力」だと思っています。
守備力はゴールデングラブ賞を獲得した事からも、そこそこ期待できるはずです。
あともう一つ、ギャレット選手よりも期待できるのが「雰囲気と経験」です。
ナショナルズ移籍後に、ベビーシャークの登場曲で球場を巻き込み、球場の雰囲気が変わったという意味ではムードメーカーとして十分な役割を果たしています。
また、ベンチでも味方を鼓舞する姿が度々見られるように、巨人の雰囲気になれてくれさえすれば、巨人に足りないメンタリティを補ってくれるのではないか??と期待しています。
移籍へのネックになる事案は??
2019年の年俸は、175万ドル(約2億円)程度ですので、巨人が獲得するとすれば3億円前後のお金が動く可能性がありますが、この点はビヤヌエバ選手とゲレーロ選手分が浮きますので、問題ないでしょう。
また、1年で結果を出して欲しいですが、長期的な目線で日本の野球に順応できるような時間を与える事も大事だと思います。
ギャレット程度の数字であれば、6番を任せる事になると思いますが、5番か6番あたりに置いて「恐怖の6番バッター」になってくれる事を期待したいです。
そのためには、1年で終わるのではなく、やはり複数年は見通して我慢して起用してほしいと思いますし、それだけの価値がある選手なのでは?と感じています。
是非とも、巨人編成陣にはジェラルド・パーラ選手の獲得をお願いしたいと願います。
以上、今回は新外国人の獲得が噂されるパーラ選手の話題でした、また新たな情報が出れば、更新したいと思います。
補強ポイントの予想が当たるかも?
左の強打の外国人、パーラ選手はマッチングです!その他の補強ポイントも書いていますので、良かったら合わせてお読み下さい!