韓国の大型右腕獲得で、巨人の先発陣強化なるか??
大きな期待を寄せたくなるような、素晴らしい投手が韓国プロ野球(KBO)から巨人へ移籍してくれます!
Angel Sanchez投手ですが、報道では当初「アンヘルサンチェス」と言われていましたが、アンヘルが「エンジェル」と読む事も出来るため、登録名は「エンジェルサンチェス」になる見込みです。
背番号は、巨人外国人投手が歴代背負ってきた「20」。
マシソン選手の意思を継いで、ジャパニーズ・ドリームなるか?今回はエンジェルサンチェス投手について情報をまとめ、2020年の活躍を考察したいと思います。
エンジェルサンチェス投手のプロフィールと成績
まず最初にエンジェル投手のプロフィールですが、
出身 | ドミニカ共和国 |
大リーグ、韓国リーグ所属 | ピッツバーグ・パイレーツでメジャー・デビュー 韓国SKワイバーンズ |
身長 | 185センチ |
体重 | 88キロ |
2010年にドジャースと契約し、マイアミ・マーリンズ、タンパベイレイズ、シカゴ・ホワイトソックスとマイナーリーグでプレーを続けた後に、2017年にパイレーツでメジャーデビューを果たしています。
しかし、道のりは険しく、2015年にトリプルAで10先発、防御率2.55の好成績で期待をかけられるも2016年にはトミージョン手術を受けた影響もあり、一年間はプレーせずリハビリに専念しています。
2017年こそメジャーで主にリリーフとして出場し8試合で1勝0敗防御率8.76、トリプルAでは55回1/3で65奪三振を奪うなど、高い能力を示すも韓国リーグへの移籍を決意し、SKワイバーンズで2期プレーしています。
エンジェルサンチェス投手の主な投手成績
エンジェル投手の主な投手成績を韓国リーグの内容から紹介すると、
チーム | 試合 | 勝 | 敗 | イニング | 防御率 | 奪三振率 | 与四球率 | |
2018 | SKワイバーンズ | 29 | 8 | 8 | 145 1/3 | 4.89 | 7.68 | 2.42 |
2019 | SKワイバーンズ | 28 | 17 | 5 | 165 | 2.62 | 8.07 | 2.29 |
2016年にトミージョン手術を行って全休してから2年経過しているので、問題なく先発のローテーションとして活躍しています。
韓国リーグ一年目こそ8勝をあげるも貯金無しで終わりましたが、2年目に才能が開花し、17勝をあげる事が出来ました。
また、マイナーリーグ、メジャーでも示してきた「高い奪三振率は健在」で、与四球率も3.00以下という事もあるので、狙ったところで三振を奪えるのと、四球を出して自滅はないと言えそうです。
2019年のKBOはホームラン数が激減?
エンジェル投手の奪三振率の高さや与四球率の低さは、とても良い傾向で期待感が出てきますが、実はエンジェル投手が凄いところが、2019年に打たれたホームラン数が「2本」だけと、リーグ一ホームランを打たれない投手として知られています。
2018年(移籍1年目)がホームラン数「26本」だった事を考えれば、2本という数字は驚異的な数字と言えそうですが、額面通り受け取るわけではなく、なぜ減ったのか?を調べてみたところ・・
韓国リーグは、2019年より反発係数の低い統一球を採用し、今までの打高傾向を抑えるようにしていて、2018年が1756本だったホームラン数が2019年には1014本と742本もホームランが減っています。
減少率で言えば、43.26%となるわけですが、それでもエンジェル投手は減少率で言えば「92.30%」なわけですから、一年目よりもレベルアップしている可能性は十分あります。
ちなみに、2019年韓国リーグの防御率ナンバーワンピッチャー、ヤンヒョンジョン投手は、2018年ホームラン数が21本だったのが、2019年は6本まで減らしていますので、被弾率がリーグ全体で減っているのは明白です。
クオリティスタート(QS)には難があるのかも?
あと一つ、気になるポイントとして、イニング数が少ないところで、2018年、2019年
イニング数 | 一試合平均イニング | |
2018年 | 145 1/3回 | 5.00 |
2019年 | 165回 | 5.89 |
とクオリティスタートの達成は、かなり困難になる可能性があり、リリーフへ負担をかけてしまうかもしれません。
勝ち星を伸ばすには、NPBでやっていくには、最低6回以上は投げきり、また時には7回を3失点以内でゲームを作っていかなければ、二桁勝利は厳しいと思います。
今年の山口俊投手ですが、勝利数、イニング数、クオリティスタート(QS)を並べてみると、
2019年 | 15勝 | 170回 | 18(69.23%) |
となりますので、15勝の穴をエンジェル投手一人で賄うのは難しいと思います。
まずは10勝目指して頑張って欲しいところですね。
エンジェルサンチェス投手の球速や球種は?
次にエンジェル投手の最高球速ですが、158キロをマークした事があり、かなり速球は速い印象ですが、ストレート以外には、スライダー、カットボール、パワーカーブ、チェンジアップ、スプリットを操ります。
先発時の動画を見ると、ストレートは150キロ以上は出ていて、平均球速も150キロオーバーという事で、かなり直球に自信がある投手だと思われます。
ただ、直球の質については、デラロサ選手と同じで、「4シームが伸びるタイプではない」ので、ストレートで空振りを奪えるタイプではないので、変化球とのコンビネーションで打ち取っていく事になります。
괴--물이 나타났돠 !!!!!!!!!#시범경기 #4이닝 #9K??????
스포츠와 만나는 시간, 스포츠타임! pic.twitter.com/5ENEDJ49iL
— SPOTV (@Spotv_sports) 2018年3月16日
動画を観ていても、ボールが変化しているので、4シームというよりは2シーム系の球種の可能性もありますが、カットボール、スプリット、カーブと、どの球種も球速は速いです。
変化球も低めに制球されていますが、ストレートと変化球で打ち取る投球術で、ゴロを打たせているので、安心感も高いかもしれません。
サンチェス投手の球種割合がコメントで見かけましたので紹介します。
- ストレートは全体の45.6%、平均球速は152キロ
- カーブは全体の23.9%、球速は135キロ前後
- フォークは全体の18%、球速は141キロ前後
- カットボールとチェンジアップ
と割と球速が速い変化球が多いため、緩急で打ち取るタイプではないので、ピッチトンネルを使って、ストレートに合わせられないようにリードする工夫が必要かもしれません。
日本で成功した阪神のジョンソン投手のような速いカーブが低めに有効に使えるようなら、成功する確率が上がりそうです。
エンジェルサンチェス投手の年俸は?
今回の移籍に関しては、巨人だけでなくNPBも複数球団獲得に動いていたと噂されていますし、メジャーリーグとも交渉していたとも言われています。
そのため、条件面でもメジャーに対抗するだけの金額を出しておかないといけない事もあり、来日した球団史上1年目の年俸では最高額の3億4000万、しかも2年契約です。
2年契約という事で、筆者としては一年目に10勝前後あげて1年間ローテーションを守ってくれた上で、日本に慣れてもらい、2年目は最多勝を狙えるような投手になってくれたらいいなと思います。
また、年齢的にも今季30歳という事で、2年後再契約ができるとなれば、3年契約など長期契約も視野に出来ると思いますので、是非とも頑張ってほしいですね。
エンジェルサンチェス投手は活躍できそうか?
ここまで数少ない情報で、エンジェル投手についてまとめてきましたが、正直なところデータだけでは分からない事が多いですが、動画を見る限り「制球力が低めに集まる」という点が好感持てます。
また、フライ革命と言われる現代野球の中で、ゴロ率が高い印象を持ちましたので、被弾率が下げれるのであれば、計算も立ちやすいと思います。
また、報道をみると「親日家」という事で、
「子供の頃から日本に来ることが夢でした。早く日本語を勉強して、チームメートやファンの皆さんと話せるようになりたい。日本の文化が大好きなので、いろいろなことを経験し、勉強したい」
とも話ししているので、マシソン選手が日本で外国人が活躍するために必要な要素に挙げていた「日本文化を理解する」というところは心配なさそうです。
また、来季の所属外国人で、デラロサ投手とは友達のようで、同じ母国語がスペイン語という事で、コミュニケーションも取れて、ストレスなくペナントレースを戦えるはずですので、住環境やコミュニケーションという点では心配ないのかな?と思います。
今後も、エンジェルサンチェス投手の情報は、随時更新していきたいと思いますが、新しい情報があれば随時更新しますので、Twitterやコメントを頂けると嬉しいです。
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