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巨人

小林誠司選手はFA取得時は移籍する?残留前提の複数年契約はすでにありそう?

投稿日:2020年1月22日 更新日:

2019年の契約更改で1億円に到達した小林誠司選手。

巨人の生え抜き捕手で1億円の大台に到達したのは、村田真一、阿部慎之助に次いで3人目の快挙ですが・・・

村田真一氏、阿部慎之助二軍監督は、正捕手として一時代を築き、監督に代わって優勝を義務付けられた中で、結果を残してきました。

一方で小林誠司選手はというと、入団後はじめての優勝が2019年、しかし2018年オフに西武の正捕手だった炭谷銀仁朗選手をFAで獲得、大城卓三捕手と3人体制を引いて一年を乗り切ったため、正捕手として優勝したとは言えない微妙な感じです。

 

さらに、入団3年目以降で出場機会はもっとも少ない92試合と物足りない数字の中での1億円到達には、若干の違和感を感じましたが・・

小林誠司選手の評価が「今まで過小評価されてきた」という事で、バッティング面だけでなく、捕手としての能力も総合的に判断しての評価だったという事で、これまでの頑張りが一気に評価されたような形になりました。

 

小林誠司選手の契約更改でのコメント

小林誠司選手は、契約更改の場で

「僕がまさか、そこまでいけるとは思ってなかったので素直にうれしい。まだ先の人生が長いので貯金したい」

とコメントし、続けて

「守備に関しては、すごく評価をしていただいた。(大幅増に)そこに関しては責任もついてくると思うし、自覚を持ってしっかりやりたい」

と、すでにキャプテンとしてチームを引っ張る自覚も持ちつつあり、真のチームリーダーへと成長が期待できそうです。

小林誠司 契約更改2019

 

小林誠司選手が評価されているポイント

ところで、小林誠司選手の評価が急上昇した理由に「捕手力の評価が上がった」とポイントを書きましたが、捕手力の評価とは何なのか??という事ですが、

→ フレーミングが上手いキャッチャーは評価される?捕手の基本スキルになりつつある?

でも書かせて頂いたのが、お股ニキ氏が捕手の5ツールと呼ぶ

  1. バッティング
  2. フレーミング
  3. ブロッキング
  4. スローイング
  5. 野球IQ

5つのスキルの高さで評価が代わってくると思います。

 

では、小林誠司選手の5ツールを5段階評価した場合はどうなるのか?当てはめていくと

バッティング
フレーミング
ブロッキング
スローイング
野球IQ

筆者の私見ですが、上記のように評価しました。

 

バッティングに関しては、侍ジャパン級の捕手と比べると、

試合 本塁打 打点 打率 長打率 出塁率
梅野隆太郎 129 9 59 .266 .393 .326
森友哉 135 23 105 329 .547 .413
會澤翼 126 12 63 .277 .439 .387
中村悠平 126 5 36 .269 .384 .373
甲斐拓也 137 11 43 .260 .387 .346

打力ははるかに劣ってしまいますので、評価は「2」が妥当かと思います。

 

次の「フレーミング」、「ブロッキング」、「スローイング」ですが、ここが捕手の技術力で差が出やすいところだと思います。

  • フレーミングとは、ストライクとボールぎりぎりの球をストライクに見せる高等技術
  • ブロッキングは、ワンバウンド投球など後逸しないための技術
  • スローイングは送球に関する技術

になりますが、小林誠司選手は

  • フレーミングは、NPBでナンバーワンの評価。
  • ブロッキングは、守備率の高さからみても、NPB屈指の評価。
  • スローイングは、盗塁阻止率がナンバーワンと評価。

それぞれの高評価があるので、捕手力はNPBでもベスト3には入るほどの力量は持っていると、筆者個人としては感じています。

 

フレーミングはNPBナンバーワン

まず、フレーミングのデータですが、

フレーミングランキング2019

写真引用 フレーミング評価の基本的な考え方(DELTA社)より

DELTA社独自のデータでは、他の捕手と圧倒的に違いを示しており、NPBで一番ストライクを稼いだ捕手という評価になります。

 

ブロッキングは捕逸の少なさからNPB屈指

2つ目のブロッキングですが、2019年の守備率ランキングと捕逸、エラーの数ですが、

守備率 捕逸 失策
會澤 翼 0.998 2 2
加藤 匠馬 0.997 6 2
中村 悠平 0.9954 4 4
梅野 隆太郎 0.9953 6 5
小林 誠司 0.9949 3 3
伊藤 光 0.994 4 4

と、エラーも捕逸も少なく、安定感が光っています。

 

スローイングはNPBナンバーワン

最後にスローイングですが、盗塁阻止率ランキングは、

小林 誠司 0.419
若月 健矢 0.371
梅野 隆太郎 0.37
田村 龍弘 0.347
清水 優心 0.345
甲斐 拓也 0.342
中村 悠平 0.314
加藤 匠馬 0.286
森 友哉 0.283
會澤 翼 0.265
伊藤 光 0.245

と12球団で唯一の0.4台と大台に達し、NPBナンバーワンの成績です。

 

小林誠司選手の野球IQは高い??

そしてもう一つ「野球IQ」についてですが、お股ニキ氏はキャッチャーというポジションは単なるキャッチングやスローイング、配球を考えるだけでなく、試合の流れを読んだり、打者の傾向や相手チームの采配の傾向などを読んで、シフトや作戦を立てる「チームの司令塔」の役割を果たすと説明しています。

まさに、グランド内で監督として戦術を立てる事になりますので、自チームの状態や投手の状態の見極めまで、幅広い視野と観察力がなければ成り立たないポジションです。

 

小林誠司選手は、巨人で6年うち100試合以上の出場は3年、2017年WBCや2019年プレミア12では侍ジャパンに選出されて国際試合も経験するなど、豊富な経験を持っています。

入団3、4年目は優勝から遠ざかっていた事もあって、小林誠司選手への批判も多い時期もあり、配球にも解説者から苦言を受ける事もありました。

しかし、それでも腐る事なく、常に前抜きに努力してきた成果が、侍ジャパン選出、年俸1億円到達、FA権取得の結果となっったんだと思います。

小林誠司 侍ジャパン

 

小林誠司選手が国内FA権を行使するとどうなる?

ここまで小林誠司選手の評価に繋がっている部分をデータなどを基に紹介してきましたが、実際に小林選手が国内FA権を取得し、行使したらどうなるのか??

市場価値を予測してみたところ、モデルケースになりそうなのは

  • 甲斐拓也選手
  • 炭谷銀仁朗選手

の2人だと思いました。

 

一人目の甲斐拓也選手は、年俸6500万から1.1億へアップ、小林誠司選手よりも打力が上なので1000万の開きはありますが、守備力にも定評があるので、市場価値としては同レベルと思いました。

そして二人目の炭谷銀仁朗選手は、打撃が得意ではない中で守備を買われてWBCでも活躍、西武の正捕手を長く務めてきた経験もあり、小林誠司選手と境遇や成績も似ていると思いました。

 

甲斐拓也選手は、2020年も攻守両面で活躍し、東京オリンピック出場が叶えば、1.5~1.8億近くまでアップする可能性は十分あると思います。

甲斐拓也

そして、炭谷銀仁朗選手は、年俸1.5億の3年契約を結んでいますので、小林誠司選手も順調に出場試合を重ねれば、1.5億以上で複数年契約は十分あり得ると思います。

炭谷銀仁朗

 

FA選手との契約は、一般的には複数年契約を結ぶことが多いので、小林誠司選手の市場価値は

  • 2~3年の複数年契約、年俸1.5~1.8億前後

は、十分見込めるのではないか??と予測します。

 

もしくは、巨人が先手を打っていて、1億円契約がすでに複数年契約(3年前後)、プラス出来高払いなどのオプションも用意しているのでは??とも予想されます。

その場合は、国内FA権は行使せず、巨人残留となりますが・・

果たして、国内FAで巨人から移籍するのか??それとも巨人残留はすでに既定路線なのか??2020年オフまで楽しみにしておきましょう。

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  • この記事を書いた人

たーくん

読売ジャイアンツに魅せられて25年。 趣味のソフトテニス歴と同じだけの長さ、ずっと応援し続けてきました。 家族や自分の事より、プロ野球発展のためブログに命を込める素人野球バカのブログのため、経験者や識者の声も聞きながら双方向で発展させていきたいと考えてますので、積極的な交流をお願いします。 【趣味】 ・野球観戦(もっぱらテレビで) ・野球ニュースをネットや動画サーフィン ・ソフトテニス ビールはもっぱら本麒麟、最近スーパードライやキリンラガービールの味を忘れつつあります。 夜の晩酌の肴は、もっぱらプロ野球観戦、ストーブリーグは各球団の戦力分析かパワプロで過ごすアラフォーパパ。

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