昨日でオープン戦の全日程が終了し、巨人の単独最下位が決定・・・汗
ファンならずとも「今年の巨人は弱いのか??」と言いたくなる状況ですが、我らが読売巨人軍は簡単に最下位になったりする事はありません。
と信じたいところですが、一方でオープン戦が最下位だったチームが優勝した確率は実に0%という嫌な数字があるのも事実です・・・
いやな記録を持ち出してきましたね💦 https://t.co/Bjg46cC6Wf
— たーくん@巨人愛溢れる二児のパパ (@takun_baseball) March 14, 2020
こちらに書かれている通り
「過去に国内OP戦で8連敗以上した年に、リーグ優勝したチームは一度もない」
というプロ野球の長い歴史上、このジンクスを覆した事が無いので、心配になるところですが、いくら心配しても過去のデータに過ぎませんし、2020年の巨人は久々に連覇を目指すチャンスがある中で、簡単に負けるわけにはいきません。
という事で、ここではオープン戦の結果を振り返りながら、巨人を含むセ・リーグ各球団の戦力の再分析を行っていこうと思います。
2020年オープン戦の主な成績
まずはじめに、2020年のオープン戦の勝敗表ですが、
チーム名 | 試合数 | 勝利 | 敗北 | 引き分け | ゲーム差 | |
1位 | 埼玉西武ライオンズ | 9 | 6 | 2 | 1 | |
2位 | 福岡ソフトバンクホークス | 12 | 8 | 3 | 1 | |
3位 | 阪神タイガース | 12 | 7 | 3 | 2 | |
4位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 14 | 9 | 4 | 1 | |
5位 | 横浜DeNAベイスターズ | 13 | 8 | 5 | 0 | 0.5 |
6位 | 広島東洋カープ | 12 | 5 | 5 | 2 | 2.0 |
7位 | 北海道日本ハムファイターズ | 14 | 6 | 6 | 2 | 2.0 |
8位 | 中日ドラゴンズ | 13 | 6 | 7 | 0 | 2.5 |
9位 | 東京ヤクルトスワローズ | 13 | 4 | 8 | 1 | 4.0 |
10位 | 千葉ロッテマリーンズ | 9 | 2 | 5 | 2 | 3.5 |
11位 | オリックス・バファローズ | 13 | 3 | 8 | 2 | 4.5 |
12位 | 読売ジャイアンツ | 16 | 2 | 10 | 4 | 6.0 |
勝率の差で埼玉西武ライオンズがオープン戦1位の結果ですが、巨人は?と言えば・・ダントツの最下位です・・・
しかも、ファンや評論家から心配されているのが、16試合と12球団で一番多い試合数ですがわずか2勝にとどまっているところだと思います。
しかも、2勝とも楽天イーグルスと日本ハムとパ・リーグのチームのみ、9連敗でフィニッシュした事でチーム状態が良くない事が、余計に心配してしまうのかも知れません。
2020年巨人オープン戦の主な打撃成績
2020年オープン戦の野手の主な打撃成績ですが、
試合数 | da | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | |
石川 慎吾 | 15 | 28 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | .143 | .214 | .200 |
ウレーニャ | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | .000 | .000 |
大城 卓三 | 16 | 42 | 8 | 2 | 6 | 0 | 4 | 9 | .190 | .381 | .261 |
岡本 和真 | 15 | 45 | 16 | 3 | 10 | 0 | 4 | 5 | .356 | .600 | .400 |
亀井 善行 | 11 | 27 | 6 | 1 | 4 | 0 | 4 | 3 | .222 | .370 | .323 |
岸田 行倫 | 4 | 8 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .250 | .250 | .250 |
北村 拓己 | 12 | 15 | 5 | 0 | 2 | 0 | 5 | 2 | .333 | .533 | .524 |
小林 誠司 | 8 | 12 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | .333 | .333 | .333 |
坂本 勇人 | 12 | 31 | 7 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | .226 | .290 | .273 |
重信 慎之介 | 1 | 4 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | .250 | .250 | .250 |
炭谷 銀仁朗 | 12 | 16 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 5 | .125 | .125 | .222 |
田中 俊太 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | .500 | .500 |
中島 宏之 | 14 | 37 | 13 | 4 | 6 | 0 | 4 | 5 | .351 | .703 | .442 |
パーラ | 11 | 30 | 7 | 0 | 3 | 0 | 1 | 8 | .233 | .300 | .258 |
増田 大輝 | 12 | 17 | 4 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | .235 | .294 | .316 |
松原 聖弥 | 3 | 8 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | .250 | .250 | .250 |
丸 佳浩 | 14 | 36 | 11 | 2 | 3 | 0 | 5 | 4 | .306 | .472 | .390 |
モタ | 12 | 42 | 8 | 2 | 4 | 0 | 2 | 19 | .190 | .333 | .227 |
山本 泰寛 | 14 | 19 | 2 | 0 | 1 | 0 | 7 | 4 | .105 | .105 | .346 |
湯浅 大 | 16 | 23 | 9 | 1 | 5 | 0 | 1 | 6 | .391 | .609 | .417 |
陽 岱鋼 | 4 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | .000 | .000 | .100 |
吉川 大幾 | 6 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | .167 | .167 | .286 |
吉川 尚輝 | 16 | 48 | 9 | 1 | 3 | 1 | 2 | 12 | .188 | .333 | .22 |
若林 晃弘 | 13 | 24 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | .083 | .167 | .12 |
チーム打率.232、本塁打16本、盗塁数4個と寂しい結果から見ての通り、決して調子が上がっている状態とは言えないのは事実です。
また、個人打撃に目を向けた場合、打率、本塁打、打点のベスト5に名前が出てくるのは
打率 | 試合 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 長打率 | 出塁率 | ||
1 | 大山 悠輔 | .378 | 11 | 14 | 3 | 6 | 0 | 3 | 7 | .622 | .425 |
2 | 福田 秀平 | .375 | 9 | 9 | 2 | 4 | 3 | 4 | 6 | .708 | .464 |
3 | 山川 穂高 | .367 | 9 | 11 | 3 | 7 | 0 | 4 | 3 | .700 | .441 |
4 | 岡本 和真 | .356 | 15 | 16 | 3 | 10 | 0 | 4 | 5 | .600 | .400 |
5 | オースティン | .343 | 12 | 12 | 4 | 7 | 0 | 6 | 10 | .857 | .439 |
打率.356は4位、本塁打はオースティンの4本に次ぐ3本、打点は佐野恵太、小園海斗選手の11打点に次ぐ10本をマークした岡本和真選手のみと寂しい結果なので、当然の結果と言えば当然です。
2020年巨人オープン戦の主な投手成績
続いて、2020年の巨人の主な投手成績ですが、
登板数 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 投球回 | 四球 | 三振 | 防御率 | |
大竹 寛 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
鍵谷 陽平 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 | 7 | 1.50 |
鍬原 拓也 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9.02 | 2 | 12 | 2.79 |
サンチェス | 3 | 0 | 1 | 0 | 7.02 | 3 | 6 | 10.57 |
桜井 俊貴 | 3 | 0 | 1 | 0 | 10.02 | 8 | 10 | 9.28 |
澤村 拓一 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 4 | 6.00 |
菅野 智之 | 4 | 0 | 1 | 0 | 17 | 2 | 10 | 1.59 |
高木 京介 | 6 | 0 | 0 | 0 | 5.01 | 5 | 7 | 5.06 |
髙田 萌生 | 4 | 0 | 1 | 0 | 9.01 | 3 | 8 | 3.86 |
髙橋 優貴 | 3 | 1 | 1 | 0 | 9 | 3 | 9 | 2.00 |
田口 麗斗 | 3 | 1 | 1 | 0 | 13.02 | 3 | 8 | 5.27 |
田原 誠次 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0.02 | 1 | 0 | 0.00 |
ディプラン | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 1 | 5.40 |
デラロサ | 5 | 0 | 1 | 0 | 6 | 1 | 3 | 3.00 |
戸郷 翔征 | 2 | 0 | 1 | 0 | 8.02 | 6 | 10 | 9.35 |
中川 皓太 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0.00 |
沼田 翔平 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6.01 | 3 | 7 | 1.42 |
ビエイラ | 5 | 0 | 1 | 0 | 5 | 3 | 5 | 3.60 |
藤岡 貴裕 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 2 | 0.00 |
古川 侑利 | 5 | 0 | 1 | 0 | 8 | 4 | 9 | 4.50 |
與那原 大剛 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 3.00 |
チーム防御率は3.73になりますが、仮にペナントレースであれば良い感じの防御率です。
オープン戦では戦力の見極めをする場になるので、チーム防御率は当てにならないところはありますが、主力級の投手が順調に調整が進んでいますので、特に心配はないかと思います。
ただし、開幕時の先発ローテーション候補であった
- 畠世周 オープン戦で右肩の肉離れ
- 高橋優貴 オープン戦で左肩痛
- CCメルセデス キャンプから左肘痛
2019年リリーフを支えた
- 大竹寛 オープン戦から右肩周辺の肉離れ
でキャンプやオープン戦で離脱し、ローテーションやリリーフの再整備を余儀なくされているのは事実です。
また、2019年ローテーションを担った
- 桜井俊貴選手の不調
- 今村信貴、宮國椋丞両選手がオープン戦1軍での出場無し
と経験と実績がある選手が、揃って調子が上がらない状態は、やや心配ではあります。
一方で、新戦力として台頭してきたのが
- 1年目に高卒ドラフト6位ながら初勝利をあげた戸郷翔征投手
- 育成選手ながら1軍で結果を残し続ける沼田翔平、與那原大剛両投手
- オープン戦後半から結果を残し逆転ローテ入りが期待される2017年ドラフト1位の鍬原拓也投手
はじめ、ロングリリーフやショートスターターも可能な高田萌生、古川侑利両投手、ブラジルの豪腕ピッチャービエイラ投手など、リリーフ陣はマシソン投手が抜けた穴を十分に埋め、さらに強化が期待されます。
過去の巨人オープン戦の結果とペナントレースの結果
「過去に国内OP戦で8連敗以上した年にリーグ優勝したチームは一度もない」
と最初に紹介しましたが、巨人の過去オープン戦最下位時にオープン戦はどうだったのか?を調べてみたところ
年度 | 監督 | ペナントレース順位 |
1972年 | 川上哲治 | 1位 |
1992年 | 藤田元司 | 2位 |
2008年 | 原辰徳 | 1位 |
2017年 | 高橋由伸 | 4位 |
と、結果を見れば「5割の確率で優勝」していますので、オープン戦の結果で左右される事はないかな??と思っています。
ただし、ファンの皆様も記憶に新しいと思いますが、2008年の巨人の逆転優勝は阪神タイガースとの最大13ゲーム差を跳ね返してで、ミラクル的な要素がありましたし、2017年は球団史上最悪の13連敗を喫していますので・・
「2020年は簡単に優勝できるシーズンではない・・」
という事は覚悟して置かなければならないと思います。
しかし、我らが読売巨人軍の主軸には
- 2番 坂本勇人
- 3番 丸佳浩
- 4番 岡本和真
と、昨年から固定出来ていて、調整も順調に進んでいますし、投手陣には
- 絶対的エース 菅野智之
- 中継ぎのエース 中川皓太
- 絶対的抑え デラロサ
がそれぞれキーマンとしていますので、他のチームに比べても安定した戦いが期待出来ると思います。
セ・リーグ他の5球団の気になる戦力は??
巨人の戦力や現状について、ここまでまとめてきましたが、残りの5球団の状態はどうなのか??を見てみたいのですが、オープン戦の結果だけを見ると、阪神タイガースと横浜DeNAベイスターズの状態が良さそうに見えます。
阪神タイガースは、課題の打撃面においては若手が躍動し、個人成績では大山選手が打率.375と開幕サードの座を死守するアピールが続いていますし、北條選手、近本選手やベテランの福留、糸井両選手も元気にアピールしています。
ただ、一方で主軸に期待されているサンズ選手やボーア選手の当たりが出ていませんので、ペナントレース開幕後に活躍するか?は注目されます。
一方、ジョンソン、ドリス両投手が抜けた穴は、新外国人選手は今のところはある程度は埋めてくれそうなだけの活躍が見込まれていますし、先発投手では高橋選手が元気に調整していますので、投手陣は今年も健在かと見込まれます。
横浜DeNAベイスターズについては、筒香嘉智選手の穴を埋める活躍が期待されるオースティン選手がオープン戦と言えども本塁打王を獲得するなど活躍、自慢の長打力が発揮されそうですし、佐野選手もブレイクしそうな予感です。
一方で、東選手の怪我などローテーション投手の調整が遅れているところがあるので、開幕までにどこまで整備できるか??を来週以降の練習試合では注目していきたいと思います。
オープン戦5割で終えた広島東洋カープは、小園海斗選手が去年から一皮むけて調子の良さをアピールしていますし、ドラフト1位の森下選手も順調に調整を行えています。
一方で、エースの野村祐輔選手が怪我で出遅れていたり、リリーフ陣が軒並み状態が上がってこないところが心配のタネかもしれません。
中日ドラゴンズ、東京ヤクルトスワローズ両チームを見ても、新しい戦力が出てきているわけではないですし、既存の戦力の上積みがある分手強い印象がありますが、そこまで怖い印象は感じません。
5チームとも、開幕までの練習試合なども注視しながら、また新しいレポートとして各球団の分析を行えたらと思いますが、今日のところは巨人がオープン戦で最下位でも心配は無いという事を、少しでも理解頂ければと思いブログにしたためました。
また、新たな根拠などを見つければ、更新させていただこうと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。